2019年10月29日 (火)
滋賀県・近江八幡市
近江八幡で売られているこんにゃくは赤い色をしています。この地に安土城を築いた織田信長が赤い色が好きだったので好みに合わせた・・とも伝わっていますが、なぜ赤いこんにゃくが作られたのか詳しいことは分かっていません。
ただ今も近江八幡の人にとってこんにゃくは赤いものなのだそうです。
この赤い色は三二酸化鉄(さんにさんかてつ)で色付けします。お湯でふやかしたこんにゃくの粉末にほんの少し加えると真紅に近い真っ赤なこんにゃくができあがります。
かつおだしで煮た赤こんにゃくをいただいてみると、だしの旨味がしっかりと浸みこんでいました。
こんにゃく屋の5代目のご主人吉井昌之さんは「舌触りが滑らかで、味の浸みが良く、色が鮮やかな近江八幡のこんにゃくを他の地域の方にも知ってもらいたい」と話しています。
近江八幡ではこれからの季節、お鍋やすき焼き、おせち料理の煮しめにも赤こんにゃくが使われるということです。
(リポート 斉藤 弓子)
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