番組からのご案内

2022年10月18日 (火)

【鉄オタ選手権まつり】ラジオ&ライブ配信 レポート

※ラジオ&ライブ配信の全編映像は こちら

放送前から出発進行!ラジオの部 

 2022年10月14日は、日本で初めて鉄道が開業してから150年の節目の日。この鉄道ファンにとってとっても大事な日の夜に、生放送でおくるスペシャル番組が「祝!鉄道150年 鉄オタ選手権まつり」だ。

 司会進行は「NHKの鉄オタアナ」近田雄一アナウンサー。スタジオゲストに「鉄ドル」斉藤雪乃さんと「元近鉄名物広報マン」福原稔浩さん、さらに「交通系ユーチューバー」スーツさんがリモート出演。記念の日にふさわしい“鉄分”たっぷりの顔ぶれだ。番組のテーマは「普段はちょっと恥ずかしくて言えない、わかり合う人がなかなかいない、そんな鉄道愛を語り合いましょう」。WEBサイトとツイッターで鉄オタネタを募集し、みんなで語り合おうというプロブラムである。

 放送は、NHKラジオ第1(関西地方)で21時5分から21時55分までの50分間。その後、ツイッター、ユーチューブ、NHKのホームページでのライブ配信による延長戦がおよそ1時間という2部構成。長丁場なので序盤はゆっくり各駅停車で……、とはならず。鉄オタが4人も集まれば、すぐさま鉄道トークに花が咲く。

 「仕事で緊張することはないですけど、列車の写真を撮る時は緊張しますね」というスーツさん。うんうんと首を縦に振る福原さん。斉藤さんは、「撮る直前に構図を変えちゃったりして、後でなんで変えてしまったんやろう!って後悔します」。そんな“撮り鉄”ならではの手に汗握る心境を「仕事ならまた次があるけれど、列車は二度と走らないかもしれませんからね(笑)」とスーツさんがまとめると、「名言ですね~」と近田アナ。

1_Tetsu.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像NHK大阪のR-1スタジオ 時刻は21時4分 本番1分前

 と、盛り上がっていたのはまだ放送開始前のこと。助走たっぷり、いきおいそのままに本番へと突入する。最初はゲストが鉄道愛の詰まった「最愛のモノ」を紹介するコーナー。ここで福原さんが胸ポケットから取り出したのは「動力車操縦者運転免許証」だ。福原さんが運転士になった20代後半に取得したもので、この免許証には更新制度がなく、今も使えるそう。というわけで「私に働いてもいいよと言ってくれる鉄道会社があれば、運転士にいこかな!」と堂々の就職活動。近田アナの「何線がいいですか?」という質問には「東北のほうを運転してみたいですね」と、しっかり希望もアピールしていた。

0118tetsu_02.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像「動力車操縦者運転免許証」はいつも胸ポケットにしのばせている


0118tetsu_03.jpg トワイライトエクスプレスのサロンカーにあった、各都市のスタンプ

 

0118tetsu_04.jpg北斗星ラストランの寝台券 スーツさん「寝台列車にはトンネルがない所を長時間、在来線で行けるという、

                高速な新幹線とはまた違った魅力がありましたね」

 

 番組にはリスナーからもたくさんの鉄道愛が寄せられた。“歴史鉄”で廃線跡を調べることが楽しいという男性リスナーには、電話をつないで、その魅力を直接語ってもらう。実際に廃線跡を訪れることもあるそうで、「すごいものを見つけた!と写真に撮って、家族や友だちに見せると、へ?という顔をされたりします……」。

 ちょっと悲しいエピソードに、「意外にそういうことに興味をもってくれる人は多いと思いますよ」とスーツさんが勇気づける。リスナーからも多くの廃線好きメッセージが届き、最後は「動画に挑戦してみようかな」と、新たな交通系ユーチューバーの誕生(?)を予感させた。

1018tetsu_05.png廃線鉄"急行さくらかぜ”さんの投稿写真 線路跡はこんな畑でも見つかるそう

 

 番組後半は音がテーマ。「ここで一両増結します」ということで、スタジオにはNHKで音響効果を担当する太田穣(おおた・みのり)職員が登場。プライベートでも“音鉄”という太田職員が、NHKの膨大なライブラリーからおすすめの音を紹介する。臨時寝台特急「北斗星81号」の貴重な車内アナウンスには、リスナーからも「永久保存版ですよ」「涙が出そうになる」と感動の声。スタジオでは、アナウンスのイントネーションから「青森車掌区(当時)の受け持ちではないか」「ぼくも同じ推測です」とさらに深掘りしていく。

1018tetsu_06.jpg太田職員は「ガタガタガタ、ガタンガタン」というのがポイントというEF66形の通過音も紹介

 

 そんなこんなで、あっという間に番組はエンディング。「もっとこの列車に乗っていたい!」と斉藤さんが叫ぶと、福原さんが「この後も“お化け”になります!」。“お化け”とは鉄道用語で、終点に着いた列車が種別を変えてそのまま走ること。ラジオからライブ配信へ、「運用を変えてまだまだ続きます!」ということでラジオの部は終了した。

 

映像でも魅せます!ライブ配信の部

 映像も加わるライブ配信の延長戦は、22時の予定を6分遅れての出発進行。まずは阪急電車の方向幕や京阪電車のヘッドマーク、関西の鉄道の写真が飾られたスタジオセットを視聴者に披露。と、ここで「近田さん、緊張を取るために、ネクタイ外しましょか(笑)」とのツイッター投稿に応え、近田アナはノーネクタイのリラックスモードに。

1018tetsu_07.jpg生配信中にネクタイを外す近田アナ ノーネクタイでトークもアクセル全開!?

1018tetsu_08.jpg元近鉄の福原さんが阪急の方向幕を回す、レアなシーンも 

 ライブ配信前半のメインは、視聴者からの鉄道愛写真の紹介だ。小学2年生のお子さんの連絡帳にJR時刻表が添えられた写真には一同、興味津々。連絡帳には親御さんが先生へ、子どもが読書課題にJR時刻表を読みたいと言っているが、いいですかと質問が書かれている。その横には先生からの返事。「漫画や雑誌はきまりとしてダメですが、時刻表はOKです」。この回答には一同拍手喝采。時刻表はやはり、読み物だった(?)ようだ。

 自宅に近鉄アーバンライナーのシートを設置しているという“収集鉄”の方からの写真には「夢のよう」「うらやましい~」の声。HOゲージの鉄道模型が置かれた歯科医院の写真には「これはいい」「ちょうど歯医者に行きたかったところなので、ここに行きたい」さらには「逆に列車内に歯医者があるといい!」と新たな車内サービスのアイデアまで飛び出した。

1018tetsu_09.jpgのサムネイル画像

 息子(小2)の連絡帳 ("濱みほ子さん”の投稿写真)

1018tetsu_10.jpg

 自宅の特等席(“伊勢石橋を叩いて渡る”さんの投稿写真)

1018tetsu_11.jpg

「夫が近鉄が好きすぎて、仕事場の歯科医院の中に電車を走らせてしまいました」(“鉄美ちゃん”さん)


 ライブ配信の後半は、中川家の司会でおなじみのテレビ番組『鉄オタ選手権』の改善案を話し合う、「鉄オタ選手権向上委員」である。投稿で特に多かったのは「リモコンで参加できるようにしてほしい」というもの。スマホで参加したいという意見もあって、双方向で番組を楽しみたいという人が多いようだ。

1018tetsu_12.jpgスタッフも総出でWEBサイトやツイッターの投稿をリアルタイムでチェック

 

 具体的な企画案では「立ち食いそばの陣」「北から南まで駅員さんの列島リレー」、福原さんは「中小の鉄道」、斉藤さんからは「通勤電車の陣」「特急列車の陣」などなど、多彩な意見が集まった。そんな中、スーツさんからは「脱・鉄オタ」と、視点を変えた提案。自身のユーチューブを分析すると、鉄道マニア向けのものよりも、「新幹線の座席はこんなに快適です」といった一般的なもののほうが圧倒的に再生数が多いそうで、「入門編的なものをつくっていくことで、鉄道をよく知らないという方に興味をもってもらえば、逆に鉄オタ文化が開いていくのではないか」と、鋭い見解を述べる。

1018tetsu_13.jpgゲストも番組改善案を発表

 やがて時間は23時を大きく過ぎて、間もなく終電の時間。締めは20年後、30年後、さらにはその先、鉄道の未来についてのトークだ。ゲストの3人は一様に、今後の鉄道は路線の廃止など、今とは違った状況になっていくと予想しながらも「鉄道文化を残していきたい」。そして次の大きな節目、「開業200年を祝えるようにしていきたい」と語った。

 最後は「本日はご乗車ありがとうございました」と近田アナが結んで、特別な日の特別なプログラムは幕を閉じた。

 

 1018tetus_14.jpg

予定時間を大幅にオーバーして配信終了 お疲れさまでした!

 

 

※ラジオ&ライブ配信の全編映像は こちら