そらしが

2019年04月01日 (月)

湿度計のしくみ

2019年4月1日放送

月曜日は滋賀の天気が丸わかり、そらしがです。担当は気象予報士の石井さんです。

さぁ、きょうから4月です。滋賀県では彦根で湿度を観測しているんですが、例年、4月が1年の中で最も湿度が低くなるんです。冬に乾燥するのは、雪や雨の降りにくい太平洋側です。日本海側に比較的近い滋賀県は、冬は湿度が高くなります。空気が乾燥すると、特に火事が発生しやすくなりますので、ご注意下さい。ではその湿度、どのようにして測っているのか。

きょうは湿度計の仕組みについて、お話しします。まず現在、全国およそ60か所の気象台、測候所などでは、湿度を測るためにこれを使っています。これは「通風筒」と呼ばれるものです。この中はこうなっています。電気で測るタイプの「湿度計」と「温度計」の2つが入っています。そして上には「ファン」、換気扇の役割をするものがついています。これを回して、中に空気がこもらないようにしているわけです。

ところがこうした装置を使わなくても、「空気の湿り具合」を調べる方法があるんです。セロファンです。そしてこのセロファンを用いて、こちらを作りました。「手作り湿度計」です。さてこの装置、空気が乾いていると針が上を向きます。一方湿っていると、下を向きます。早速針の動きを見てみましょう。今回は湿度を上げるために、霧吹きを使用します。

針がだんだんと下向きに動いています。この装置で細かく湿度何%かを知ることはできませんが、空気が湿っているか、乾いているかを知ることはできます。セロファンは空気の湿り具合で、伸び縮みする性質があります。空気が乾いていると、セロファンが縮みます。反対に湿っていると伸びて、針が下を向くわけです。

この湿度計、詳しい作り方は、秋田地方気象台のHPに掲載されています。少し先ですが、夏休みの自由研究にも良いかもしれませんね。

そして気象台では昔、湿度を測る際に電気式のものではなく、「人間のあるもの」を用いていました。人間の髪の毛を使用していたんです。髪の毛も湿度の変化に敏感です。10センチの髪の毛は、湿度が100%の時に2~3ミリ伸びると言われているんです。

その性質を利用したのがこちら。毛髪製湿度計です。以前、気象台などで使用されていました。10本くらい束にした髪の毛をセットします。その伸び縮みで針が動き、湿度を測るんです。髪なら何でも良いというわけじゃなく、白人女性の金髪がしなやかでよいとされていました。

さて、この毛髪製の湿度計、今でも使われている所があります。美術館です。美術品はしっかりと湿度を管理することが大切です。乾燥すると、絵画にひび割れが生じる恐れもあります。電気式のものとは違い、どこでも置けて、火災の恐れがないことが今でも使用されている理由です。

きょうは湿度計のしくみについてお伝えしました。以上「そらしが」でした。

 


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滋賀や全国の天気、気象に関する話題を、気象予報士の石井元樹さんがわかりやすく解説!これを見れば滋賀の“そらもよう”が分かります。

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