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「おちょやん」の料理の舞台裏に迫る!料理指導・広里貴子さんインタビュー #3

おちょ簿

第13週以降に登場した印象的な料理について、広里さんにお聞きしました。画面上には、はっきりと登場していない料理もありますが、数々のこだわりが隠されています。

 

にんじんカレーには、にんじんを7本使いました

 

お家さんが作った、おいなりさん(第13週65回)

 

お家さんが作ったいなりも、えびす座で食べられていたいなりもそうですが、複数の具材が入っているのが関西のいなりの特徴です。関東のいなりは、具材のない酢めしをお揚げで包んだもの。関西のいなりは、バラ寿司を三角のお揚げで包んでいるようなイメージですね。

 

杉咲さん、成田さんとお話ししたときに、成田さんはゆずの入ったいなりがお好きで、杉咲さんは普通のものがお好きだとお聞きしたので、お二人が召し上がるときは、成田さんのだけにゆずを入れて作りました。岡安のお家さんのおいなりさんの味はシズさん、みつえちゃんにも引き継がれます。

 

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テルヲをしのぶ集まりでの料理(第15週75回)

 

亡くなったテルヲをしのんで、天海家に大勢集まってきたというシーン。みんなが料理を持ち寄るという設定だったので、それぞれに合った料理を考えました。

 

岡安のかめさんたちが持ってきたのは、重箱に入った手作りのおむすびとお煮しめ、一平の好物である茄子のぬか漬けです。おむすびは、大阪では俵形のおむすびがポピュラーで、一般的な大阪人がイメージするのは俵形にごましおだと思います。でもここで出したのは三角のおむすび。三角は、死に装束である三角の布をイメージするのと、結界を表す意味があるそうで、大阪でおむすびを三角に握るのは、お葬式や法事などのときだけだったそうです。現在もそれを守っている地域はあるようですね。黒豆や大豆の入ったおむすびにするところもありますが、地域によって違うので、今回は白いおむすびにしました。

 

千之助さんたちは、天ぷら(精進揚げ)とそら豆を買って持ってきたという設定。皮付きのそら豆は天海家の表の七輪で焼いた、ということにしました。

 

あと、結局撮影には使わなかったのですが、関西ではポピュラーな八杯汁(はちはいじる)も作っていました。人が大勢集まったときに出す定番の料理で、「八杯食べられるほどおいしい」ということから名前のついたおすましです。油揚げとお豆腐、しょうがが入った少し甘めのお味です。

 

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にんじんカレー(第16週77回)

 

寛治が嫌いなにんじんがたっぷり入ったカレーは、実際に、すりおろしたにんじんをたっぷり入れて作りました。にんじんを7本くらい使ったと思います。カレー粉と小麦粉を使ったシンプルなカレーで、ブイヨンは使っていません。

 

昔のレシピを見ると、カレーの作り方ってものすごくたくさんあるんです。どれにしようか悩んだのですが、大阪は牛肉入りのカレーが好きな方が多いので、今回は牛肉を使いました。あとは、にんじんがたっぷり入っている設定なので、黄色というより赤みのあるカレーにしています。

 

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