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「おちょやん」の料理の舞台裏に迫る!料理指導・広里貴子さんインタビュー #2

おちょ簿

「おちょやん」にこれまで登場した数々の料理。いずれも数秒しか画面に登場しませんが、数々のこだわりが隠されていました。

 

あの料理には、こんな意味がありました!

 

大阪の郷土料理は、大阪市内、北摂地域、東大阪地域、泉州地区、南河内の5つに分類できるんです。地域ごとに少しずつ違うので、そこは意識して特徴が色濃くでるようにしました。あとは時代設定と季節を意識しながらメニューを考えています。

 

【大阪・南河内 大正初期】
●竹井家のごはん

ディレクターにも、竹井家はとにかく貧乏だと言われたので、余計なものは出さないようにしました。お茶わんも子どもが使っているのは小さいものにしたかったのですが、それもやめました。この地域では茶がゆとたくあんがポピュラーなメニューだったので竹井家もそう。たくあんは千代が漬けているだろうということで、味も色も薄めにしています。

 

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●栗子のごはん

千代が漬けたたくあんは味が薄いから、栗子さんがちょっと嫌味をこめてたくあんに味を付け直したという設定で、たくあんを煮て少し色を濃くしています。あとは育てていた鶏を使ったという設定で、焼いた鶏と鶏ギモ、玄米ごはんにおみそ汁です。

 

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【大阪・道頓堀 大正初期】
●岡田家のごはん

普段は質素だけれど、お祝いにはお金を使うのが大阪商人のお金の使い方です。岡田家も豪勢とまではいきませんが、お茶子たちの食事と区別するためにちょっとだけ豪華にしました。

 

大阪の人はたいを大切にしていて大好きなので、たいの幽庵焼きとおみそ汁。小鉢は切り干し大根とアラメという海藻です。大阪商人は、末広がりの「八」のつく日は商売の芽が出ますようになどと願い、縁起物としてアラメを食べていたんです。ごはんは竹井家と差別化をするために、白米にしています。 

 

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【京都 大正後期】
●カフェーキネマの料理

主にお酒に合う料理を出しています。「(連続テレビ小説)まんぷく」のときも出しましたが、大根の薄切りの上に魚の塩漬け(アンチョビのようなもの)を載せた大根のカナッペは、当時の人気メニューだったようです。また、この時代のキャバレーは今とは違い、しっかりと食べられる料理もあったそうなので、カレーライスやサンドイッチなども出しています。フルーツの盛り合わせは季節感を出せるので、そのシーンの季節にあわせています。

 

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【大阪・道頓堀 昭和初期】
●福富楽器店

福富楽器店のカウンターにあるガラスケースには、夏はチーズケーキ、秋はアップルパイ、他にもドーナツやカステラを並べています。ケーキは大正時代から人気だったんですよ。

 

ちなみに、ケースに入っているだけのアップルパイですが、昔は格子状に編んだ生地が上に載ったアップルパイが多かったので、そういったアップルパイを探したのですが、最近はそういう市販品が少なくて。なのでこれは手作りしました。

 

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