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【第22週】花note〜ラジオドラマの撮影について伺いました〜

花note

ラジオドラマに出演し、見事な演技を見せた千代。このシーンの撮影に際し、杉咲さんは「うちはみんなのお母ちゃんなんや」という意識を常に持って、いろいろと試行錯誤をされたそうです。

 

【ちょこっと撮影秘話】ラジオドラマの撮影は新鮮でワクワクしました

 

ラジオドラマ収録に際し、実際に浪花千栄子さんが出演されている「お父さんはお人好し」を何度も聴き、参考にしました。

 

浪花さんはすごく早口なのに、何をおっしゃっているのかしっかりと聞き取ることができて、それでいて品のある、とても美しい話し方をしていらっしゃいます。少しでもその印象が伝わるように、だからといって「モノマネ」になってしまわないように、あくまで竹井千代という女性がチヨ子を演じているということを意識しながら、自分なりにいろいろと試してみました。

 

みんなの温度感が伝わるにはどうしたらいいのかについても、たくさん話し合いました。舞台とは違って、身ぶり手ぶりを含めて伝えることができないので、少し早口で言ってみたり、逆に大切なセリフはゆっくりと話してみたり。

 

効果音や音楽の存在も、とても大きかったです。

 

お芝居をした映像素材にあとから音楽が付けられていくドラマとは、このころのラジオドラマは作りあげていく環境が違うからこその新鮮味や緊張感、ワクワク感がありました。気持ちが音楽にすうっと乗っていって、本当に心地がよかったです。

 

ドラマの音楽を担当されたサキタハヂメさんも演奏者の一人として参加され、撮影の合間に楽器を演奏してくださったりと、現場をすごく盛り上げてくださいました。音楽を担当された方と現場でお会いできる機会はなかなかないので、とても貴重な経験でした。サキタさんの、はかなくて優しいノコギリの音が聞こえるたびに胸が温かくなって、泣きそうになっていました。

 

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【杉咲解説】長澤さんの言葉に感動しました

 

そんな千代を道頓堀で見守ってくれていた、岡福や新喜劇のみんながラジオを聞いて喜ぶ姿は、本当に本当に愛おしかったです。千代はなんてすてきな人たちに囲まれているのだろうと、自分のことのように幸せでした。みんなの表情を、千代に見せてあげたくなりました。

一方で、一平は本が書けずに苦しんでいました。千代は一平のことを思い出してしまう瞬間は間違いなくあったと思いますが、なによりも目の前のこと向き合うのに一生懸命だったと思います。千代が道頓堀から姿を消してからの期間は設定上1年ほどですが、きっと本人の体感としてはその何倍も苦しい時間を過ごしたはずで…。

そんな中で千代が、長澤さんからかけられた「今、前を向いて生きているかどうかです。竹井さん、あなたもその一人や」という言葉には、とても感動しました。自分がやってきたことは間違っていないんだと、肯定してもらえたような気持ちになったのだろうと思います。

 

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