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若村麻由美さん「私だったら、千鳥の弟子にはなれません(笑)」

インタビュー

千代の芝居の師匠となる、山村 千鳥を演じるのは、かつてNHK大阪制作の連続テレビ小説『はっさい先生』のヒロインを演じた若村 麻由美さん。一見、理不尽に怒っているように見える千鳥ですが、若村さんは千鳥をどうとらえているのでしょうか。

 

実は期待しているから、どなるんだと思います

 

“朝ドラ”出身者としては、声をかけていただくと本当にうれしくて。今回もとても楽しみにして、参加させていただきました。以前出演した『純と愛』もそうでしたが、NHK大阪に帰ってくると、なぜかどなりまくる厳しい役です(笑)。

 

私が演じる山村 千鳥は、芸に対して大変厳しく人を寄せ付けない人です。女役者という言葉が似合うような人で、それを意識してお稽古のシーンでは、浴衣に男物の帯を締めています。千鳥の理不尽なほどの厳しさに座員たちがついてくる理由は、ドラマの中で後にわかりますが、私は無名塾で仲代 達矢さんと奥様の宮崎 恭子さんに褒めて育てていただいたので、私だったら千鳥の弟子は務まらないと思います(笑)。

 

物を投げるシーンもたくさんありますが、これが本当に苦痛です。ケガをさせないようにコントロールするのに、冷や汗が出ました。そのせいか、撮影後は体中が筋肉痛で、常に怒っているのでおなかもすくんです(笑)。でも、どなるということは、実は期待しているということ。千鳥は本当に不器用な人なのだと思います。

 

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杉咲さんは芯の強さのある魅力的な役者さんです。

 

杉咲 花さんとの共演は今回で3回目。過去2回とも、強すぎる母と、強い母に育てられたために精神的に追い込まれた娘というような関係性です。でも今回は、杉咲さんの役のほうが強いですね。千代は小さい頃から苦労しているので、ちょっとやそっとじゃ負けない、たくましい精神力が備わっているんでしょう。

 

ふだんの杉咲さんは、ひたすらかわいいんです。でも、演技の中でキッと見返す顔がすっごくいいんです。人が変わったような、どすの利いた声も出すこともできるし、かわいいだけじゃない、芯の強さのある魅力的な役者さんです。

 

そんな杉咲さんが演じる千代のモデルとなった浪花 千栄子さんが実は私、大好きなんです。さまざまな映画で拝見しましたが、女親分から田舎の貧しいお母さんまで、幅広く演じられる方。喜劇も悲劇も実感の出せるすてきな役者さんだと憧れていました。まさか浪花さんをモデルにした千代の、その師匠の役をやらせていただけるなんて。こんなにうれしいことはありません。

 

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