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テルヲのいいわけ#05〜テルヲよ! どういうつもりでこんなこと、言っちゃうの?〜

テルヲのいいわけ

#38-3

「ワイ働いテルヲ」

 

これ、台本を読んだときは、正直なところ「うわ〜、寒いセリフやな」と思ったんですよ。「どんな顔して言ったらいいんやろ?」って。ところが言ってみたら、意外に気持ちよかった(笑)。「あ、これおもしろいやん!テルヲが言いそう!」、「腹立つだじゃれやなぁ〜、すっごい人をイラつかせるだじゃれやなぁ〜」って(笑)。それを見て千代はイラ〜ッときてるんですよね。

 

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#38-6

テルヲ「ああ? 安すぎるやろ」

 

これがなかったら、『男はつらいよ』の"寅さん"みたいな感じでいけたのに、やらかしてしまうんですよね。着物を見つけた瞬間、「これでなんとかなる」と思ってる。またノーソリューションやね。いやーもう、ああいうときって、"ダメテルヲスイッチ"が入るっていうか、逆に演じてて楽しかった(笑)。「どこまでも落ちたれ!」っていうかね。「もっと憎たらしくできるんちがうかな?」とか、「もっとやさぐれた感じにできへんかな?」とか思うんですよね。見てる人が「うわ〜、こいつ最悪や」って思うような。もはや言い訳じゃなくなってる!?(笑)。言い訳するとしたら...、もしかしたら、着物を盗むまでにタンスの引き出しを開けて、1回戻して、また開けて戻してを繰り返したかもしれないけどね(笑)。

 

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#39−2

「だいたいやな、お前が女優としてもっとパッとしとったら、
こねなハシタ金でガタガタ言うことあれぃんかったんや」

 

これもね〜。でも、本当に「こいつは大女優になれる」「大女優、間違いなしや」って信じた瞬間があって、「てっぺん取ったろやないけ」って思ってた気持ちも、「あれだけ俺が信じとったのに」っていう思いもあるんですよね。責任をすり替えてるというよりは、「俺はほんまにもっとお前がすごいと思ってた」っていう悔しさもあるんじゃないかな。千代もなんかちょっとモジモジしてるんですよね。テルヲにしてみたら「ええ子ぶってる場合か!」っていう思いもあったと思う。「一緒にやろうや!」って言ってるのに、同じ熱量で来ないときにちょっとイラッとするのは、わからなくもないんですよね。「俺やったら、こういくで。なんでそうせえへんの?」って。「親子一丸となってやっていきたかったのに」っていう悔しさからなんやけど、「それは何のために?」っていうと自分のためなんですよね。そこがテルヲ(笑)。

 

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落ちた財布を拾い上げるテルヲ。
それを、懐にしまう。
「......おおけに」

 

小銭がパラパラッと下に落ちたのを拾って懐に入れて。これは本当にもう最低ですよね。言い訳させてもらうとしたら、もう「おおけに」です(笑)。それに尽きる。これだけ迷惑かけて、むちゃくちゃにして、最後にお金をくれた。それに対して「さいなら」ではね。「礼くらい、言わんかい!」って言われるしね。だから礼は言うと(笑)。また千代、すっからかんの一文無しですよね。千代は憎しみみたいなのを通り越して、これが最後、「金の切れ目が縁の切れ目」って本当に思ってると思いますよ。離れて暮らしてると、そういう気持ちも薄れていくんやけどね。そこを1年、3年って空けて「もうそろそろええかな」って感じでテルヲが現れて、かき乱すんですよね。

 

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[俺(トータス松本)の言い分]
「お前、もっとやり方あるやろ!」って言いたい。もうちょっとうまいことやれやって。一緒に暮らしたい、千代がいてくれたら頑張れるっていうのは本音やと思う。それなら、怒られてもいいから借金あることを言っておかないと。「借金ない」ってうそを言わなくていいねん。それをテルヲは、しょうもないプライド、見栄(みえ)を張るから僕としてはイラッとくる。僕が友達やったら「そこが違うねん!そういうとこやで」って言いたいね。「最初から頭下げたら、みんな味方してくれるやんか」って。うそをつくから最後は逃げることになってしまう。周りに迷惑かけすぎや!