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2019年04月12日 (金)

藤田美術館展 13日から開催

国宝の「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」など、大阪の藤田美術館が所蔵する名品を一堂に集めた展覧会が、13日から奈良市で始まるのを前に、12日、開会式が行われました。

奈良市の奈良国立博物館で行われる展覧会では、大阪市にある改装中の藤田美術館が所蔵する茶道具や仏像など、国宝9件、国の重要文化財53件を含む約130件が展示され、12日は、関係者が出席して開会式が開かれました。
このうち国宝の「曜変天目茶碗」は、12世紀から13世紀に中国で焼かれた茶わんで、瑠璃色のまだら文様が見る角度によって微妙に変化するのが特徴です。
会場では、この茶わんをNHKが8Kのカメラで撮影した映像も公開され、肉眼では見えなかった微細な文様を超高精細の映像で見ることもできます。
一方、国宝の「玄奘三蔵絵(げんじょうさんぞうえ)」は、三蔵法師のモデルともなった玄奘三蔵の生涯を描いた絵巻で、鎌倉時代を代表する宮廷絵師が関わったと考えられています。
また、国の重要文化財「地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)」は、鎌倉時代の仏師、快慶の晩年の作で、繊細かつ優雅な快慶の作風がよく表れています。
博物館の岩井共二研究員は「藤田美術館の名品の中には奈良ゆかりの名品も多く含まれているので、ぜひ楽しんでほしい」と話しています。

「国宝の殿堂 藤田美術館展」は13日から、途中、展示を入れ替えて6月9日まで開かれます。

【8Kで撮影し新発見】
「国宝の殿堂 藤田美術館展」で展示されている国宝の「曜変天目茶碗」をNHKが超高精細の8K=スーパーハイビジョンカメラで撮影したところ、これまで肉眼では見えなかった詳細な形状などが映し出され、専門家は「曜変天目茶碗の青い文様がどのようにして生じるのかを解明するうえで貴重な発見だ」としています。
「曜変天目茶碗」は12世紀から13世紀に中国で焼かれた茶わんで、瑠璃色のまだら文様が、見る角度によって微妙に変化するのが最大の特徴です。
完全な姿で現存するのは、今回、展示されるものを含め日本にある3点だけで、いずれも国宝に指定されています。
独特な文様がなぜ表れるのか、長年にわたる研究でも解明できず、再現しようという試みも繰り返されてきましたが、実現できていません。
今回、奈良国立博物館での展示にあわせて、NHKが茶わんの表面を超高精細の8Kカメラで詳しく撮影したところ、直径数ミリほどの丸い文様の輪郭や、その周辺の青く見える部分に肉眼では見えない大きさが数百分の1ミリほどの「微粒子状のもの」が集まっている様子が映し出されました。
これまでは、茶わんの表面にある薄い膜状のものが独特の色合いのもとになっていると考えられてきましたが、映像からは、極めて微細な粒子状のものが集まり、妖艶な色合いを放っていることが確認できました。
映像を分析した中国陶磁器の研究家で、大阪市立東洋陶磁美術館の小林仁学芸員は「つぶつぶとした微粒子状のものを初めて8Kの画面で確認できた意義は大きく、曜変天目の青い文様がどのようにして生じるのか、800年にわたる謎を解明するうえで貴重な発見だ」と話しています。
NHKでは「国宝の殿堂 藤田美術館展」の会場となっている奈良国立博物館で、今回撮影した8Kの映像を公開しています。

04月12日 16時04分

 


国宝の殿堂 藤田美術館展 曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき
明治期に活躍した実業家・藤田傳三郎とその息子平太郎、徳次郎の親子3人によって収集された約2千件におよぶコレクションの中から、世界に三碗しか存在しないと言われる国宝「曜変天目茶碗」をはじめ「玄奘三蔵絵」「両部大経感得図」「仏功徳蒔絵経箱」などの仏教美術を中心に、館外初公開を含む多彩なコレクションを紹介します。また、膨大な私財を投じて近代以降散逸の危機にあった文化財を収集し、国宝の殿堂と呼ぶにふさわしいコレクションを築いた藤田傳三郎らの功績にも光を当てていきます。 

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