高校野球

2021年03月28日 (日)

千羽鶴に願いを込めて

 2年ぶりに開催されたセンバツ高校野球。球児の保護者たちも特別な思いで甲子園に臨んでいます。

志高く 白球を追いかけて


春夏通じて初めての甲子園出場を果たした京都国際高校では、毎年、部員の保護者たちが千羽鶴を折って、選手の活躍への願いを込めた作品を作ってきました。ことしは、青い背景に、志の文字と野球のボールを描きました。

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制作の中心になったのは、ローゼンフェルドあゆみさん。控え部員の3年生、ローゼンフェルド怜旺(れお)選手の母親です。

ローゼンフェルドあゆみさん
「青空の下、志高く元気に白球を追いかけてほしい。楽しんで野球ができる日が早く来るようにと一羽づつ願いを込めて鶴を折りました」

使われた折り鶴はおよそ2000羽
3年生の保護者を中心に、去年10月末から2か月をかけて制作しました。


息子が憧れた甲子園は開催されるのか


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キャッチャー、中川勇斗選手の母親、初美さんも制作に関わった一人です。愛知県にある自宅で折り鶴を折ってきましたが、その心中は複雑でした。チームが去年秋の近畿大会でベスト4に入ってセンバツ出場が有力になった一方で、新型コロナウイルスの感染が急拡大していたからです。

甲子園出場を目標に野球の練習にうち込んできた息子たちの夢は叶わないかもしれない…。

一時は大会の中止も覚悟していたと言います。

躍動する子どもたちの姿に


願いがかなって2年ぶりに開催されたセンバツ高校野球。京都国際は27日、ベストエイトをかけた2回戦で東京の東海大菅生高校と対戦しました。初美さんも三塁側のアルプス席から試合を見守りました。甲子園初勝利をあげた1回戦では延長10回、勝ち越しタイムリーを打った息子は、3番・キャッチャーで出場し、2点を追う5回、ツーアウト満塁のチャンスで、打席が回ってきました。そして、走者を一掃する逆転のタイムリーツーベースを打ちました。

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チームは、勝利までアウト1つとしながら逆転サヨナラ負けしましたが、初美さんは、安堵の表情を浮かべていました。

中川初美さん
「センバツ大会が開催できなかったら、選手も親も悔しい思いをしていたはず。試合には負けましたが、甲子園でプレーしたいという子どもたちの夢が叶い、本当に良かった。心から感謝しています」

感染状況が落ち着き、夏の大会も無事に開催されますように。そして、子どもたちには、高い志を持って白球を追いかけ、再び甲子園に戻ってくるために全力でプレーしてほしい。

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そんな願いが折り鶴には込められています。

甲子園で躍動する球児たち、そのひとりひとりに、心から応援する家族がいることを改めて感じました。

(担当:センバツ取材班 鈴木竜一カメラマン)
             

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