高校野球

2021年03月20日 (土)

"縦じま"のユニフォームに込められたものは

甲子園では38年ぶりの対戦、 “縦じま”のユニフォームを身にまとう東海大の系列校どうしが1回戦でぶつかりました。

史上2回目“東海大対決”


大会2日目の第3試合は神奈川の東海大相模高校と山梨の東海大甲府高校が対戦、
同じ東海大の系列校どうしの対戦となりました。

seiretsu1.jpg春夏合わせて4回の優勝を誇る東海大相模を中心に、東海大の系列校は甲子園に数多く出場してきましたが、
実際に甲子園で対戦したのは、これまでわずか1回だけ。
前回の対決は昭和58年の夏の大会。大阪のPL学園、桑田真澄投手と清原和博選手が1年生で活躍した大会で、
静岡代表で当時の東海大一高と熊本の東海大二高が1回戦で対戦し、東海大一高が13対1で勝ちました。

ユニフォームに注目!


それ以来、38年ぶりとなる甲子園での“東海大対決”で注目されるのが両チームのユニフォームです。
ともに縦じまで、胸には筆記体で「Tokai」の文字が入っていて、SNSでは「見分けがつかなさそう」という
声が上がっています。

sagamibat.jpg特徴が似ているのは大学の系列校ならではの理由があります。
大学の野球部では昭和38年ごろに当時の野球界では珍しかった縦じまのユニフォームを採用しました。
大学によりますと、明確な基準はわからないということですが、好成績を残した系列校のユニフォームを
無地から縦じまに「昇格」させたということです。
東海大相模は初出場した昭和44年の夏の甲子園では無地のユニフォームでしたが、2年連続で出場した昭和45年は
縦じまのユニフォームに変わり、初優勝を果たしました

sagami1969.jpg

 

どこで見分ける?


tonariau.jpgではどこで見分けるのか。1つはユニフォームの色です。今回対戦する両チームは青色をベースとしています。

しかし東海大相模の方が濃いブルーを採用しています。

この色は、巨人の原辰徳監督の父親で、東海大相模が初優勝した時にチームを率いていた原貢さんが監督だった時代の
ユニフォームをモデルにしているということです。

さらに見分けるポイントは、右そでに入っている「SAGAMI」や「kofu」のチーム名です。
逆に言えばそれ以外、特徴が同じのユニフォームを着た両チームの選手たちがグラウンドで相まみえることになりました。

試合は相模に軍配


迎えた、きょうの試合。
試合前の整列ではブルーがかった縦じまのユニフォームがホームベースをはさんでずらりと並びました。

スコアボードには「東海相模」と「東海甲府」の文字が入りました。

sukoabo-do.jpg両校の選手たちは伝統のユニフォームに恥じないはつらつとしたプレーで、1対1の同点のまま延長戦に入りました。

そして、延長11回に東海大相模が2本のタイムリーヒットで2点を勝ち越し、3対1で勝ちました。

甲子園では38年ぶりとなった“東海大対決”に選手たちの思いはさまざまでした。
東海大相模のキャプテン、大塚瑠晏選手が
「東海大系列対決はそこまで意識しなかった。相手に向かっていけて勝ち切れてよかった」と
ふだん通りだったと話したのに対し、東海大甲府の久井竣也選手は
「縦じまの同じユニフォームで負けるわけにはいかないと思っていた。
 春の関東大会や夏の甲子園で、また試合ができたらしっかり勝ちたい」と強く意識していたと述べました。

延長11回の熱戦となったきょうの試合。
次の”東海大対決”はどんな試合になるのでしょうか。

(担当:足立隆門記者、福島康児記者)

 

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