高校野球

2020年08月17日 (月)

控えの主将が決意のひと振り

高校野球の交流試合6日目の第1試合は強豪どうしの対戦でした。勝負を決めたのは途中から出場した大阪桐蔭の控えのキャプテン。決意のひと振りでした。

【強豪にとっても憧れの甲子園】

yabui1.jpeg(写真:試合前の薮井選手)

 大阪桐蔭のキャプテンは背番号「14」。控えの3年生、薮井駿之裕選手です。幼稚園の頃から、甲子園の舞台を夢見てきました。「去年まで甲子園に出られず、すごく悔しかった。その思いを晴らしたい」と試合に臨みましたが、ベンチスタートでした。

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(写真:薮井選手は、背番号「14」)

【出番は終盤、同点の8回】

yabui4.jpeg(写真:8回の守備から試合に)

 薮井選手の出番は2対2の同点で迎えた8回表。サードの守備からでした。打球をさばく機会は、ありませんでしたが、大きな声で、みずからを鼓舞。そのウラ、甲子園で初めての打席に入りました。

【千載一遇のチャンスでまさか】

yabui5.jpeg(写真:8回の打席)

ワンアウト二塁三塁と勝ち越しのチャンス。「キャプテンとして意地もあったので、絶対打ってやろうと思った」と気合いが入っていましたが打席では、落ち着いていました。ツーボールからの3球目。「苦手意識があった」というスクイズのサイン。それでも「サインが出たからには積極的にいこう」とバントしましたが、ファウル。簡単なボールで決められず「終わった」と思ったという薮井選手。

【“命をかけた”決意のひと振り!】

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このあと追い込まれましたが3球、ファウルで粘り、フルカウントからの9球目。「バントが得意じゃないから、自分の粘り強さを見せる。デッドボールでもいいから、塁に出たい。打席には命をかけた」という決意のひと振りでした。狙いとは正反対のインコースのボールでしたが「体が反応した」と決勝の2点タイムリーヒット。控えのキャプテンが甲子園の初打席で結果を出し、チームを勝利に導きました。

【チームも自分も100点!】

yabui8.jpeg(写真:試合後のインタビュー)

試合後、薮井選手は「やりきりました。3年生全員の意地を見せる場で、粘り強く勝てたことはすごくうれしい。きょうは、チームも自分も100点です」と笑顔でした。強豪・大阪桐蔭で控えメンバーとして頑張ってきた3年生のキャプテンが、高校生活で初めて踏んだ、憧れの舞台・甲子園。彼にとっても、そして、取材した私にとっても忘れられない1打席でした。

(甲子園取材班 伊東健記者)       

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