高校野球

2020年08月11日 (火)

コロナに負けず初の公式戦~県立岐阜商業

高校野球の交流試合、2日目の第3試合に登場した県立岐阜商業は、新型コロナウイルスの影響で岐阜の独自大会の出場を辞退したため、この試合がことし初めての公式戦になりました。大会の中止や辞退にほんろうされ8月になってようやくできた初めての公式戦、選手たちはどんな気持ちで甲子園のグラウンドに立ったのでしょうか。


【校内で感染者 独自大会辞退】
先月19日、県岐阜商は夏の地方大会に代わる独自大会への出場を辞退することを決めました。学校内で相次いで新型コロナウイルスの感染者が確認されたためです。大会の初戦まで1週間を切っていました。春夏の甲子園の中止にさらに追い打ちをかけられ、この時点では甲子園で行われる交流試合への出場も不透明な状況でした。3年生の多和田 尚旗選手は「このまま試合に出られないかもしれない」と不安が頭をよぎったといいます。動揺する選手たちの心を支えたのは鍛治舍 巧監督の「今、この瞬間を精いっぱい生き抜こう」ということばでした。

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コロナの影響で練習ができない中、監督が選手に伝え続けたメッセージ。多和田選手は、「なかなか切り替えられなかった気持ちも、このことばが支えになった」と振り返ります。自粛期間で直接顔を合わせて練習ができない中でも「今やれることをやっていこう」と前向きな気持ちに変わっていきました。交流試合には無事、出場できることになり迎えたこの日の試合。県岐阜商は、終始リードされる苦しい展開でしたが9回。多和田選手と同じように監督のことばを胸に自主練習を続けてきたキャプテンの佐々木 泰選手が、交流試合第1号となるホームランを打ちました。

gihusyosasaki.jpeg試合は2対4で敗れましたが、球場に訪れた両校の保護者からは大きな拍手が沸き起こり、SNS上では「感動した」「震えた」などと選手たちの頑張りをたたえる声が相次ぎました。鍛治舍監督は、「春の大会もダメ、夏の大会もダメ、独自大会も辞退せざるを得なかった中で最後に残ったこの交流試合ができたことは大きな意味があった。たび重なる挫折があったが本当によく頑張ってくれた」と選手の努力をたたえました。キャプテンの佐々木選手は「独自大会がなくなって、この1試合にかける思いは選手みんな本当に強かったし自分たちの持っているものを出しきれたかなと思う」と話していました。また多和田選手は「監督が言っていた『今を一生懸命生きる』という姿勢を大切にしてこれからも頑張っていきたい」と話していました。コロナに負けず、最初で最後の甲子園を戦った県岐阜商の3年生にとって特別な夏が終わりました。

 

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