高校野球

2020年07月20日 (月)

今こそ届けたいエール~智弁和歌山~

sports_hsb200720a_1.jpg【ジョックロック】

甲子園でなじみ深い応援曲を紹介するとともに、次の舞台を目指す吹奏楽部の思いを伝える「今こそ届けたいエール」
2回目は高校野球ファンにはおなじみ、智弁和歌山のオリジナル曲、「ジョックロック」です。

この曲が流れると、球場の空気が一変すると言われる「ジョックロック」。
甲子園で、これまで多くの逆転劇を演出し、高校野球ファンからは「魔曲」と呼ばれています。

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【生みの親は】

「ジョックロック」の生みの親は吉本英治さん。およそ20年前、智弁和歌山吹奏楽部の顧問だった吉本さんが、楽器メーカーのデモ音源をアレンジしました。

「デモ音源にこの曲が入っていて、“これや!”とすぐ思いました。アップテンポでメリハリのある演奏、さらには名前を連呼するようなコールを入れれば、きっと選手は奮い立ってくれるのではと思いました」と振り返ります。

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【ジョックロック伝説の始まり】

ジョックロック伝説の始まりは20年前。夏の甲子園準々決勝、智弁和歌山 対 柳川(福岡)の一戦でした。
試合は中盤までに4点のリードを許す苦しい展開でしたが、8回、ジョックロックが流れ始めると、打線が勢いづきました。
この回に同点に追いついた智弁和歌山は、勢いに乗って延長11回、7対6でサヨナラ勝ち。
この年、智弁和歌山は、全国制覇を果たしました。

「試合の終盤は全部、ジョックロックを演奏し続けていました。応援も本当にヒートアップしていったのを覚えています。この曲がチャンステーマと言われるようになったのは、ここからではないかと思います。」(吉本さん)

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その後も、2006年、夏の甲子園準々決勝の帝京(東東京)戦では、4点を追う9回に5点を奪って、13対12でサヨナラ勝ち。
さらに2018年のセンバツ高校野球準決勝では、東海大相模(神奈川)に最大5点差をつけられながら、驚異の粘りで追いつき、延長10回、12対10で逆転勝ちを収めました。

数々の逆転劇の裏側には、ジョックロックが生み出すスタンドの一体感にあると吉本さんは話します。
「一生懸命、演奏する応援団とチアリーダー、全校生徒の声援、さらに一般の観客も一緒になって応援していく。これがジョックロックのすごさかなと思います。魂の叫びのような圧力が選手には伝わっているのではないかと思いますね。」

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【甲子園中止も・・・壮行会で鼓舞】

しかし、ことしは春と夏の甲子園が中止。球場で選手を鼓舞することはできません。
7月9日、和歌山県の独自大会を前に、学校で野球部の壮行会が開かれました。
球場に行けない応援団がふだんはスタンドでしか流さない「ジョックロック」を演奏し、精いっぱいのエールを送りました。

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「自分はクラブ最後の野球部の応援だったので、野球部をめっちゃ応援しようと思いました。」(吹奏楽部の生徒)

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「“野球部頑張れ-” “勢いつけて頑張ってきてね”という気持ちを込めて踊りました。」(チアリーダー)

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「練習してきたことを出しきってもらえれば、勝てると思うので、緊張せずにやってほしい。」(応援団)

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熱い気持ちのこもった応援に、野球部の細川凌平主将「演奏を聞いて、鳥肌がたちました。この曲がかかれば、逆転できる、必ず勝つぞという思いが強くなります。この応援歌を思い出して戦います」と奮起していました。

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(NHKニュースほっと関西担当 重康崇ディレクター)

 

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