高校野球

2019年08月18日 (日)

明石商 逆算の戦略 エースの起用法は

夏の全国高校野球、12日目の第1試合は、明石商業(兵庫)が接戦を制して初のベストフォー進出を決めました。チームが目指すのは頂点、そこから逆算で導き出された監督の戦略は。

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大胆な温存策


ことしのセンバツでベスト4に入った明石商業。夏の甲子園は2年連続2回目の出場ですが、去年は1回戦で敗れました。迎えたことしの初戦、花咲徳栄高校(埼玉)戦ではエースの中森俊介投手が相手打線を3点に抑えて完投、夏の大会初勝利をあげました。5日後の3回戦。先発ピッチャーに、中森投手の名前はありませんでした。狭間善徳監督は、こう話しました。「大会初勝利をあげたあとに、選手たちと話して決めました。選手たちがベスト8を目指すのなら、3回戦でエースの中森投手を投げさせました。しかし、選手たちは目標は優勝だと言った。だからこそ、先の戦いを見据えて中森投手を温存することにしました」。

 

厳しい戦い制し勝ち上がる


頂点に立つために。明石商業は苦しい戦いになるリスクをおかして、あえてエースを温存しました。3回戦では、強打の宇部鴻城高校(山口)を相手に苦戦。1点を争うゲーム展開になり、延長戦に突入しましたが、それでもエースは投入しません。前の試合から中4日あったにもかかわらず、3回戦で中森投手がマウンドに上がることはありませんでした。チームは延長10回サヨナラ勝ちで厳しい戦いを制しました。

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準々決勝 エースがマウンドへ


3回戦から中1日でむかえた八戸学院光星高校(青森)との準々決勝。相手は、ここまで3試合で26点をあげている強力打線のチームです。しかし、ここも先発投手にエースの名前はありませんでした。ようやく中森投手がマウンドに上がったのは、6対6と同点の終盤、7回ツーアウト。相手の勝ち越しのランナーを三塁に置いた場面でした。スタンドの大歓声に迎えられたエースは7日ぶりのマウンド。自己最速を更新する151キロのストレートを投げ込みピンチをおさえると、次の回に味方打線が勝ち越し。中森投手はその後の2回も、失点せず、チームを勝利に導きました。中森投手の球数は37球でした。

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そして準決勝へ


「短いイニングを投げさせたのは予定通り」準々決勝の試合後、狭間監督はこう話しました。「中森投手を登板させなくて負けたら俺のせい。それでいい」。狭間監督の決意の先には、チームで決めた最大の目標があります。近づいてきた決勝の舞台に「優勝は選手たちが言っていること。私は一戦一戦必死です」と話したものの、その目は先を見据えています。1日の休養日を挟んで、次は準決勝。明石商業の逆算が、計算通りにはまっていくのか、注目です。

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【甲子園取材班:田谷亮平記者】

 

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