高校野球

2019年08月17日 (土)

強力打線 履正社の4番 成長実感の夏

 

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大会11日目、第1試合は履正社高校(大阪)が持ち前の強打で高岡商業(富山)を圧倒し、初めてのベストエイト進出を決めました。強力打線を引っ張る4番の井上広大選手はこの大会2本目のホームランで春からの成長ぶりを示しました。


奥川に「さっぱり」の春



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1メートル87センチ、94キロの立派な体格。ときにその大きな体を折りたたみながら質問する記者の方をきっちりと向いて、少し小さめの声で丁寧に話すのが井上選手です。期待を集めて出場したセンバツでは星稜(石川)の奥川恭伸選手に4打数無安打、2三振に抑えられ「さっぱりだった」と残念な結果に終わりました。

 

悩んだ2か月


「どうすれば打てるのか」

試行錯誤を繰り返し2か月あまり悩み抜いたすえにようやくつかんだのは6月でした。前で捉えようと体がわずかに突っ込み過ぎていたのです。気づきのきっかけは、「新しい物好き」と自負する岡田龍生監督が導入した新しい練習でした。ボールを棒の上に置いて打つ“置きティー”と呼ばれる器具を使い体の近くで打つ練習。繰り返しながら体が突っ込む悪い癖を直していきました。大阪大会ではボールを引きつけてコンパクトに振ることでホームラン4本を記録。

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岡田監督も「やわらかさが出てきた」と言い、一躍注目のスラッガーとして甲子園に乗り込んだのです。

 

No.1 スラッガーとして


1回戦の第1打席。井上選手はいきなりその力を見せました。変化球をレフトポール際に運んで高校通算47本目のホームラン。

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しかし、甲子園特有の浜風に乗ったホームランに「ちゃんとしたホームランではなかった」と井上選手は満足していませんでした。

 

完璧なホームラン


そしてきょうの3回戦、1打席目と2打席目はチャンスの場面で空振りの三振に倒れます。ともに変化球に体が突っ込みスイングを崩されていました。

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迎えた6回の4打席目は高岡商業に3点差に追い上げられた直後、ランナーを二塁に置いて追加点が欲しい場面でした。

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「ここは変化球がくると思った」(井上選手)

2ボールからインコースへのボールをファウルでカットしたあと、アウトコース低めのスライダーでした。練習で培った引きつけてフルスイングした当たりは左中間へ、高校通算48本目のホームランとなりました。

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「この大舞台でしっかりしたホームランが打ててほっとした。春からの成長を実感した打席になった」(井上選手)

 

目指すは“頂” 新たな歴史


帽子のつばには以前は「ナンバーワンスラッガー」と書いていましたが、きょうの帽子には「頂」の一文字。
「ホームラン50本は目指していない。チームのために打つ」(井上選手)
履正社にとって新たな歴史となる全国の頂点を見据えスラッガーは静かに闘志を高めていました。

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【甲子園取材班:今村亜由美記者】

 

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