高校野球

2019年08月12日 (月)

スカウトは選手たちの何を見ているのか?

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連日、大勢の観客が詰めかけている甲子園球場。

そのバックネット裏では野球観戦を楽しんでいる人たちとは違ったまなざしで選手たちのプレーを見つめる人たちがいます。

右手にペン、左手にストップウォッチ。

そう、プロ野球のスカウトです。

 

スカウトの仕事とは


 

プロ野球の球団にはそれぞれ10人前後のアマチュア担当スカウトが所属しています。

スカウトたちは担当エリアの高校や大学、社会人チームなどの試合や練習に足を運んで“金の卵”を探します。

 

“たら”“れば”を見極める


koufhienn03.jpg 中日ドラゴンズ 中田宗男アマスカウトアドバイザー(左)

大きなホームランを打ったり、多くの三振を奪ったり、甲子園で活躍した選手はプロに行けるのではないかと思ってしまうところですが、そう単純なものではありません。

スカウト歴36年の大ベテラン、中日ドラゴンズの中田宗男アマスカウトアドバイザーはこう言います。

 

「松井秀喜や松坂大輔みたいにこのままでもプロでもやっていけるという選手を見るとワクワクする。でも、そんな完成された選手はめったに現れない。ほとんどの選手には“たら”“れば”が付く」。

 

“体力が付いたら”、“技術を身に付ければ”…。

プロで通用する選手になるためには伸びしろがないといけないといいます。

 

スカウトは選手の何を見ているのか


 

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中田さんによると、スカウトはまず高校の地方大会などで有望な選手を探します。

そのときチェックするポイントは、投手なら「球速や変化球の質」、「球の出どころ」など技術的なことはもちろん、「打たれても根気強く投げられるか」、「チームを勝たせる投球ができるか」など投手としての振るまいも。

そして、野手なら「打球を遠くへ飛ばせるか」、「足は速いか」、「肩は強いか」、「投手が嫌がるいやらしいバッティングができるか」など。

ここで何か一つでも光るものがある選手を見つけると、1年2年と追いかけます。

その間に本人のプロ入りへの意向や育った環境などもチェック。

「特に母親の運動能力を受け継ぐことが多いので、お母さんのスポーツ歴は必ず確認する」。

こうして時間を掛けて丁寧に「欲しい選手か」を見極めます。大学や社会人を経てプロ入りする選手でも、ほとんどが高校時代からスカウトがマークしているそうです。


甲子園の位置づけ


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長い時間をかけて追いかけてきた選手が甲子園へ。ここでは何を見ているのでしょうか。

中田さんによると、甲子園という大きな舞台でふだん通りのプレーができるか、レベルの高い選手と対戦したときにどういうプレーを見せるかという2点です。

「活躍しだいでは指名順位に影響するが、基本的な評価は変わらない。甲子園でいきなり活躍しても同じ。実際、甲子園で覚醒したように見えてもその後はさっぱりということが多い」。

こうして選手のランク付けを行い、10月末のドラフト会議を迎えます。

 

プロを目指す選手へのアドバイス


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多くのアマチュア選手をプロの世界へ導いてきた中田スカウト。

「指名順位が高いほどプロで活躍する可能性があるということだが、1位でも1軍の主力になる確率は半分以下。プロ入りが苦しみの始まりと言っても過言ではない。プロでやりたいという目標を立てたなら、練習の取り組み方や食生活など細部にもこだわってやりぬいて欲しい」。

 

 【甲子園取材班:今村亜由美記者】

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NHK甲子園 特設HP

 

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