高校野球

2019年08月10日 (土)

北照高校に勝利を招く猫

nekoneko3.jpg

 

北照(南北海道)は、2年連続での甲子園出場。しかし、その道のりは平たんではありませんでした。春の北海道大会では地区予選で敗退し、「史上最低レベル」とまで言われました。そんなチームの支えになったのが、寮に住みついた1匹の野良猫でした。

 

幸運を呼ぶ突然の訪問者


 

野良猫がやってきたのは、春の大会でふがいない成績に終わり、チームがどん底にあったことし5月。突然、野球部の寮の前に姿を現し、ご飯の残りをあげるとすぐになついたそうです。あまりのかわいらしさに、校長の許可をもらって、部で世話をすることを決めました。つけた名前は「スラパン」。ユニフォームの下に着用する「スライディングパンツ」に由来します。

 

nekoneko4.jpg

 

 チームが成長 公式戦無敗に


 

 「スラパン」が仲間に加わってから、不思議なことに、どん底だったチームの状態がみるみる上がっていきました。南北海道大会を順調に勝ち進み、決勝では、延長14回までもつれた死闘を制して、2年連続5回目の夏の甲子園出場を決めたのです。その決勝で、193球の完投を見せ、勝利に大きく貢献したのが、3年生の桃枝丈(もものえ・じょう)投手でした。

 

nekoneko1.jpg
 

実は、桃枝投手、「スラパン」に最初にご飯をあげた部員でした。「スラパン」と出会ってから著しい成長を見せ、2か月で球速が8キロアップ、142キロまで出せるようになりました。南北海道大会では7試合中、6試合を完投し、頼れるエースに成長しました。

 

 変えたのはスラパン?


 

日々、厳しい練習と向き合う部員たちにとって、「スラパン」とふれあう時間は、この上ない癒やしになりました。練習の疲れや試合へのプレッシャーなど、すべてを忘れることができたと言います。さらに、協力して「スラパン」の世話をすることで、いつしか、チームとしての連帯感が高まっていきました。

 

nekoneko2.jpg

 

 猫との妙な縁


 

北照は、2013年のセンバツ大会では2勝をあげて、ベストエイトに入りました。実は、この時も野球部の寮に白猫の「トミ」が現れ、みんなでかわいがりました。当時のエース、大串和弥(おおくし・かずや)さんも「トミがいたからセンバツのベストエイトに残れたと思う。今年こそ悲願の夏の甲子園初勝利を成し遂げて欲しい」と願っています。

 nekoneko7.jpg北照高校時代の大串さん

 

 いよいよ初戦、猫の手も借りて


 

北照の選手たちは、先月28日に関西に入り、初戦に向けた調整を進めてきました。試合が近づき、緊張感が増すなか、スラパンの写真を見て、リラックスしているということです。桃枝投手は「初戦もスラパンの力を借りて頑張りたい」と話していました。

 

nekoneko5.jpg

 

チームに幸運を呼んだ猫が、甲子園でも勝利を招くか。北照は、悲願の夏の初勝利に向け、あす(11日)、岐阜の中京学院大中京との初戦に臨みます。

 

neko7.jpeg

 

【甲子園取材班 佐藤海志カメラマン】
         

koshien101_logo_YOKO_rgb.jpg
NHK甲子園 特設HP

 

高校野球

もっと見る

夏の甲子園 ニュース一覧

もっと見る

高校野球のニュース一覧

もっと見る

関西のスポーツ

もっと見る