高校野球

2019年07月19日 (金)

新時代の高校野球

令和最初の夏の甲子園を迎える高校野球。球児をめぐる環境は平成の30年間で大きく変化しました。夕方6時からの「ニュースほっと関西」では、「新時代の高校野球」というテーマで、最近の高校球児をめぐる変化を特集しました。

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例えば、30年前と去年の選手のユニフォームを比べてみると、最近は体にフィットしたタイトなユニフォームが主流になっています。

 

そのきっかけは15年ほど前に体を締め付けるぴったりしたアンダーシャツの登場でした。

骨格や筋肉を支えるタイトなアンダーシャツにあわせて、ユニフォームも伸縮生が高く、体にぴったりするものを好む選手が増えました。

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選手に話を聞くと、「動きやすい」、「自分の体が大きく見えて、周りからも強いと見られるので、このスタイルにしている」との声が聞かれました。

大手スポーツ用品メーカーの担当者は「ユニフォームをワンサイズ下げて、ぴったりしたものを着る。これがここ数年で起きたトレンドだと思います。このスタイルはしばらく変わらないでしょう」と分析します。

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一方、外見だけでなく、体作りにも進化がみられます。

龍谷大平安(京都)では1年前から管理栄養士を招いて食事の指導を受けています。

練習の合間にもベンチでおにぎりやパンなどをほおばり、エネルギー源となる炭水化物を補います。練習中の補食は集中力を高め、疲労回復を促す効果があるそうです。

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また、外部のトレーナーと契約し、特色あるトレーニングを取り入れている学校もあります。

大商大高(大阪)は去年夏から月2回、専門のトレーナーを招き、「動作強化」と呼ばれるトレーニングを続けています。負荷をかけながら、野球に近い動きを行うトレーニングで、必要な筋力を効率的に鍛えることができます。

「疲労をため込まない方がいい」というトレーナーのアドバイスを受けてチームの練習時間を1日1時間減らしたこともあり、この1年でほとんどの選手の体重が5キロ以上増えたそうです。

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さらに、効果的に体作りをするために、履正社(大阪)では「遺伝子検査」を導入しました。

口の粘膜から遺伝子を採取して体質を調べて、筋肉の質やストレスへの対応力、睡眠の質など9つの項目を検査します。

その1つが筋繊維です。筋繊維は大きく分けて、瞬発的な力を出す「速筋」と持久力に優れる「遅筋」の2種類あり、その割合には個人差があります。

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野口海音主将(3年)はこれまで遅筋が多いと思っていましたが、検査の結果は速筋タイプで、速筋が多いと判定されました。

 

検査を請け負った「甲子園サイエンスラボ」の加藤友樹代表によると、

速筋タイプの選手は投手では速球派、打者では速球への対応力が高く、

遅筋タイプの選手は投手では軟投派、打者では変化球を打つことに向いている傾向があるそうです。

 

野口選手は検査結果を受けて、これから遅筋を鍛えるということで、

「体をもう1回作ろうと思うんですけど、ちゃんと正しい作り方ができると思います」と話していました。

 

新時代を迎える高校野球。球児のスタイルにも注目してはいかがでしょうか。

 

(高校野球担当 今村亜由美記者)。

 

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NHK甲子園 特設HP

 

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