高校野球

2019年04月02日 (火)

習志野 学ラン姿の記録員の流儀

2日の準決勝の第1試合。

1塁側、習志野のベンチの真ん中、しかも1番前に立って選手以上の存在感を見せている

学ラン姿を見つけた。

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両腕を大きく使い、オーバーにも見えるジェスチャーで外野手に守備位置を指示。

今にもグラウンドに飛び出しそうな勢いだ。

プレッシャーがかかる場面ではバッターに対して両肩を揺らして「リラックスしろ」とメッセージ。

そして守備の伝令を終えたあとには主審に対して全力の礼

 

一体誰だ。

 

白熱する試合展開と同じくらいに気になっていたら、スコアブックもつけている…。

そう、彼は記録員としてベンチ入りしている3年生の小杉秀次朗選手。

 

元々は右投げのピッチャー。

去年、新チームになって初めての練習試合の後だった。

 

「記録員をやらないか」。

 

小林徹監督の指示だった。

 

最初は当然、複雑な気持ちは隠せなかった。

でも…。

 

小杉秀次朗記録員

ベンチに入れるだけでもありがたい。自分のやれることをしっかりやろう。

 

腹は、固まった。

 

小杉記録員がベンチで自分に課している流儀がある。

 

    「気遣い」

 

選手は今、何を求めているか。

その時々に必要なアドバイスをベストのタイミングで伝えるのだ。

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エース飯塚脩人投手

「あっ、この言葉欲しかった」という言葉をかけてくれる。頼もしい存在です。

 

2日の準決勝。

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8回、4番の櫻井亨佑選手の大会第15号のソロホームランで1点を勝ち越した時だった。

 

喜びに沸きかえるベンチ。

小杉記録員は思った。

 

「浮かれすぎている」。

 

いつものようにベンチの1番前に立って、選手にかけた言葉はこれだった。

 

「冷静になれ。もう1点取るぞ」。

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この言葉が効いたかどうかは分からない。

でもその後には習志野が2点を追加し、千葉県勢では24年ぶりの決勝進出を決めた事実が残った。

 

「公立高校で甲子園に行きたい」。

 

迷わず習志野への進学を選んだ小杉記録員。

願いは、かなった。

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小杉秀次朗記録員

自分も緊張するし、メンバーも緊張すると思う。勝って全員で喜ぶため、いつもどおり元気よく声かけをしたい。

 

決勝も、そのスタイルは変わらない。

 

【センバツ取材班:中村拓斗記者】

 

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