2023年01月30日 (月)
ぶどうの街!柏原 【當麻 陽香】
奈良県の橿原(かしはら)育ちの私が訪ねたのは、大阪府の柏原(かしわら)。
都会のイメージが強い大阪ですが、実は昭和初期にぶどうの生産量が全国一だったんです。
そしてその中心になっていたのが“柏原市”。
今でも市内には93軒のぶどう農家があります。
およそ100年の歴史がある藤江農園さんにお邪魔しました。
ぶどう園はかなりの傾斜!!!
私にとってはまさにプチ登山!!
常に足に力が入っていて、ちょっと上っただけで息があがるほどでした。
この傾斜が甘~いぶどうを育てるんだそうです。
旬を迎えているマスカットベリーAを食べてみると・・・
ジューシー!!!
甘さにプラスして後から酸味も出てきたので、暑い夏に最高のぜいたくでした!
こんなにおいしい柏原のぶどう。
実は後継者不足に悩む農家も少なくありません。
藤江農園でも去年から若い力を借りることにしました。
山田さんは幼いころに食べた柏原のぶどうの味が忘れられず、30年間務めた会社を退職。
今は自分でぶどうを育てながら、市内3つのぶどう園で先輩たちから技術を学んでいます。
山田さんの存在は、この街の技術を守りたいという藤江さん兄弟の支えになっているだけでなく、刺激も与えていました。
“ぶどうの街”柏原では、街の景色を多くの人に伝えようとしているお寺もありました。
安明寺の天井一面にはぶどうの絵がずらり。
実はこの天井画、住職の妻である大橋さんが描いたもの!
嫁いできたときは、ぶどう一色の街だったそうです。
自分が見てきた街の景色を後世へ残したい。そしてこれからも“ぶどうの街”であってほしい。
そんな願いを込めて描いたと熱く語ってくれました。
そして最後は、この街ならではのぶどうの楽しみ方を提供している銭湯へ。
新柏原温泉ではおととしから、ぶどうの旬の時期に合わせてぶどうの葉っぱを使ったお風呂を始めました。
葉っぱは地元のぶどう農家さんからもらって、天日干しにしてから使っています。
匂いは・・・ぶどう!ではなくて、畳のような何とも言えないほっとする“和”の良い香り!!!
“ぶどうの葉の湯”は毎回好評だということで、この街の風物詩にしたいと中松さんは話してくれました。
街を歩くとたくさんのぶどうと、ぶどうへの愛いっぱいの人たちに出会った柏原市でした。
リポーター 當麻 陽香(とうま はるか)
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