2022年07月01日 (金)
淀川の恵みを感じた 大阪 東淀川区 【當麻 陽香】
大阪市の最も北にある東淀川区に行ってきました。
3月末にロケをしたのですが、淀川の堤防にはたくさんの“つくし”が生えていました。
ロケでまず最初に訪ねたのは、淀川の近くにある柴島浄水場。
レンガ造りの送水ポンプ場は創建当時の面影を残していました。
浄水場では、淀川の水を引き込み、ろ過や水質検査など13の工程を経て浄水しているそうです。
水道水へ生まれ変わるまでの時間はおよそ12時間。
ここで生まれ変わった水は、大阪市の北部およそ11区に配水されます。その量は、大阪市全体で使われる水のおよそ半分!
そもそもどうして東淀川区に浄水場があるのか・・・?
大阪市水道局の米澤さんは「柴島の地は比較的大阪に近くて水が良い。さらに北側は地盤もよく地震にも強い」と教えてくれました。
ちなみに浄水場の敷地内には、水道の歴史や仕組みなどを学べる記念館があります。
私は淀川の水がどのように水道水に生まれ変わるのか“ろ過”の実験をさせてもらいました。
実際に、浄水場のろ過で使用している砂の層に水を流すと・・・
あっというまに透き通った水に!!
実際に体験すると、感動が加わって、ふだん見ているはずの水がより美しく、そしてありがたく感じました。
生活に欠かせない“水”を止めることなく、私たちのもとへ届けられるのは浄水場があるからなんですね。
続いて向かったのは、昔から淀川の恵みを受けて発展してきたという企業。
ここでは“木綿”の元の色を抜いたり、他の色に染めたりする作業をしています。
淀川の豊富な水を生かすことができるよう、川の近くに工場を建てたそうです。
飯田さんによると、昭和60年代まではこの企業と同じような“さらし”の工場が、区内に15社ほどあったそうですが、安い輸入品などにおされて、現在はわずか2社になっているそうです。
この会社では今、東淀川区を支えてきたこの産業を後世に伝えようとある取り組みを進めています。
それが会社の敷地で綿花を栽培して、木綿の製造過程や“さらし”の工程を子供たちに体験してもらう活動です。
取り組みでは、収穫した綿を使ってTシャツを作っているそうです。
飯田さんは「淀川の水の恵みをいただくことで仕事を続けられている。産業を知ってもらうとともに、ここの水の恵みを得ているということを知ってほしい」と話していました。
私たちの暮らしを日々支えている淀川の恵みと、その歴史をたっぷりと感じた東淀川区でした。
リポーター 當麻 陽香(とうま はるか)
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