2020年08月07日 (金)
なにわの伝統野菜 玉造黒門越瓜 【廣 由梨】
7月17日放送の「ええやん!この味」では、なにわの伝統野菜の1つ、「玉造黒門越瓜」をご紹介しました。
ずっしりと重みのある水分たっぷりのウリ。
この後ろに広がっているウリ畑、実は、大阪市中央区にある玉造稲荷神社の境内にあるんです。
神社に残る江戸時代の地図に、当時の名産品として「玉造黒門越瓜」の文字があったそうですが、明治以降、都心化した玉造からこのウリはいったん消えてしまいました。
そこで!!
神社のそばで栽培されていたこのウリを復活させたいと、玉造稲荷神社の禰宜の鈴木さんは、17年前に、研究施設で保管されていた種をもとに栽培を始めました。
そんな鈴木さんと1枚。
この日は、ウリを神様に奉納する日で、神主さんの装いでの収穫作業。
復活させたウリを、これからも地元で作り続けていきたいと熱く語ってくれました。
例年、収穫されたウリは7月に行われる神社の夏祭りで振る舞われるそうですが、今年は残念ながら中止。
今年採れたウリからは、種をとって来年の栽培に使う予定とのことでした。
そして、大きく実ったウリを持って訪ねたのは、おいしく調理してくれるよ!と教えてもらった神社の前にあるフレンチレストラン。
ウリといえば漬物のイメージが強かったので、フレンチレストラン!?と驚きましたが、ウリを使ったすてきな料理を2品作っていただきました。
いただいたのは、生の食感を楽しむサラダと、魚のだしでほかの夏野菜とともに火を通したポッシェと言われるお料理。
生のサラダは本当にシャキシャキで食感が楽しく、火を通すと、ほろっとやわらかくなり甘みも出てきて最高においしかったです。
作ってくださったオーナーシェフの中山さん。
この玉造黒門越瓜は、どんな食材にも合うのでスーパーサブ的な存在だと話してくれました。毎年7月の1か月程度しか楽しめない食材なので、もう今から来年のメニューはどうしようか考えているそうです。来年のウリ料理も食べたいなぁ・・・
街の人たちで復活させた大切な食材、玉造黒門越瓜。
来年こそは、街の皆さんでおいしく囲めることを願っています。
リポーター 廣 由梨(ひろし ゆり)
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