2019年05月10日 (金)
鯉伝説が伝わる街 【櫻井有里沙】
4月16日のええやん!この街では、阪急電車神戸線の神崎川駅界わいを訪ねました。
番組で紹介した、椋橋(くらはし)総社は、駅から約20分、豊中市庄内地区にあります。
ここは、“鯉(コイ)伝説”が伝わる神社でした。
本殿には、コイの絵が飾られ、
そのすぐ脇には、死んだコイを弔う鯉塚、神社の入り口には、100匹近くのコイが泳ぐ池も。
なぜ、椋橋総社がこれほどコイを大切にしているのか。
宮司の川辺豊さんによると、
▼神社の祭神のスサノオノミコトを乗せて、川をさかのぼってきたコイが、この地で力尽きて死んでしまった。
▼猪名川に橋を架ける工事が難航した際、奈良時代の僧・行基がこの神社で祈願したところ、どこからともなく集まってきたコイが足場を作り、行基たちはその上に乗って橋を完成させた。
という2つの言い伝えが神社に残っていて、コイは神の使いだとされているからなんだそうです。
そのため、庄内地区では、今でもコイを捕らない、殺さない、そして食べないという風習が残っているそうです。
そんな「鯉をあがめる神社」には、広島カープファンも参拝に訪れるとのこと。
ことしも「御利益」があるか、注目ですね。
4月27日のウィークエンド関西では、こどもの日に開催された椋橋総社の神事について、ちょっとだけお話させていただきました。
今後も、大阪に眠るさまざまな伝説を掘り起こしていきたいと思います。
リポーター 櫻井 有里沙(さくらい ありさ)