2019年04月05日 (金)
ええやん!この街「上新庄」 【櫻井有里沙】
新年度を迎えました。
大阪をはじめ関西のみなさま
今年度もニュースほっと関西、そして、リポーター櫻井をよろしくお願いいたします。
相方の國生リポーターと、番組を盛り上げられるように頑張ります。
新年度最初の企画は、「ええやん!この街」の初回を担当しました。
大阪市東淀川区の阪急電鉄上新庄駅で地元のみなさんに街の自慢はなんですか?と聞くと・・・
みなさんそろって「鯨橋」と答えてくれました。
ということで、「鯨橋」がある瑞光寺に行ってみました。
その鯨橋がこちらの写真です。
橋の欄干に使用されているのは、すべて鯨の骨です。
住職に、鯨橋にまつわる話を聞きました。
約250年前の江戸時代中頃、瑞光寺の住職が今の和歌山県太地町に立ち寄ったときのこと。
当時、鯨が捕れず、飢えに苦しんでいた村人が、住職に豊漁の祈とうを頼みました。
最初は、仏教の不殺生の教えから引き受けなかった住職でしたが、村人たちの苦しむ姿を見て心を痛めながらも祈とうを行いました。
祈りが通じたのか・・・豊漁となり、村人たちは感謝のしるしに寺に鯨の骨を納めました。
住職は鯨の冥福を祈りつつ生き物への感謝の気持ちを伝えるために、鯨の骨で橋をつくったということです。
「鯨橋」について、私は今まで見たことも聞いたこともありませんでしたが、上新庄で宝物にされてきた大切な橋には、命の大切さへの思いが込められていることを知って、胸が熱くなりました。
しかもこの橋、「鯨」を「苦知らず」となぞらえて、苦を知らない橋→幸せになれる橋ともいわれているんですよ。
まさに、ええ場所ですよね。
新元号「令和」になるのに合わせて、5月1日から橋の架け替えの工事がはじまります。
落慶法要は16日の予定とのことです。
最後に映像編集の担当者との2ショットを。
女性同士、和気あいあいと作業を進めることができました。
リポーター 櫻井 有里沙(さくらい ありさ)