歴史秘話ヒストリア

2020年12月14日 (月)

歴史秘話ヒストリア「大江山鬼退治 なぜ人は鬼を討つのか?」

古来より日本人に親しまれてきた「鬼」。
今回は、2つの鬼退治伝説に基づきながら、鬼が生まれた背景をご紹介しました。冒頭で「今、話題の鬼です…!」と、ふわっとした言いい方をしましたが(;^_^A、放送したタイミングでタイムリーなことが色々重なったようで、楽しんで見ていただけたのならうれしいです。
鬼の正体は、時代や個人で違いますが、現代まで、いや、これから先もずっとそばにいてくれる存在なのだと改めて感じました。今、私たちの脅威となっている新型コロナウィルスも、鬼と言えるのかもしれませんね。。。恐れるものを「鬼」という形に置き換えることで、日本人は色々なことを分かち合ってきたのだと思います。

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【大江山の鬼、笑い声が聞こえてきそう…】

今回は、鬼退治伝説にまつわる2つの山を訪ねました。
まずは、京都府の丹後半島の付け根に位置する「大江山」。途中までは晴れていたのに、山の辺りはなんと強い雨。これも鬼の仕業なのだろうか…と歩いていると、遭遇しました!鬼は鬼でも、なんだか楽しそうな表情をしていますね~。苔むす岩山は、鬼が隠れていても不思議ではないと思えるほどの雰囲気。紅葉が見ごろを迎えた山で、雨が岩肌にじんわり染み込んでいく音が響いていました。

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【頼光の腰掛け岩はよじのぼるほどの大きさ!】

2つ目の山は、京都市西京区と亀岡市の堺に位置する「大枝山(おおえやま)」。
こちらには、鬼の首をまつったといわれる「首塚大明神」があります。様々な逸話が残るこの地。
写真を撮影すると、あれ?ブレている?!しかも、首塚があまり写っていない…
どうやら、撮影したスタッフは、首塚がおそれ多かったようで…他の写真も、もれなくブレていました。。。

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【首塚大明神は不思議な雰囲気…】

今回は、源頼光の鬼退治を絵巻きのアニメーションでご紹介しましたが、ワクワクしましたね~。その元になった絵巻「大江山絵詞」を、所蔵している逸翁美術館で、館長の仙海義之さんのご案内で見せていただきました。細かい描写まで描かれた絵巻きは、人々のいでたちや鬼の厳めしさが繊細に表現されていました。クライマックスの場面は、鬼退治の様子が勇壮に生き生きと描かれていて、見ていて飽きませんでした!

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【鬼の生首から血がしたたっている、、、】

実は、ヒストリアで仙海さんにご案内いただくのは、2回目。初めてお会いしたのは、明治の実業家「小林一三」のリポートでお邪魔した、宝塚大劇場です。そして、映像にはありませんが、「三十六歌仙」をご紹介した回では、京都国立博物館で偶然再会。歴史について取材をしていると、色々な場所でご縁がつながるのでうれしいです^^今回は、鬼のご縁に感謝です!

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【大江山絵詞を仙海さんのご解説で】