歴史秘話ヒストリア

2020年10月13日 (火)

歴史秘話ヒストリア「その一弾が戦国を変える 国友鉄砲」

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日本に最初に渡ってきたのは、2丁の鉄砲。そこから、ヨーロッパ諸国全部よりも多くの鉄砲を国内生産するまでになった戦国時代の日本の技術力、そしてそれを成し遂げた人々の探究心の強さを知りました。滋賀県国友村の鍛冶職人が鍛え上げた鉄砲は、合戦に用いられることによって、まさに歴史を大きく変えることになる「ゲームチェンジャー(千田嘉博さんご解説!)」だったという面白さと秘話がたくさんありました。

鉄砲が伝来したのは、鹿児島県の種子島。歴史学者の小和田哲男さんにもご解説いただいたように、鉄砲の国産化は種子島に伝来したからこそ実現したのではないかというお話は、興味深いものでした。領主の種子島時堯が好奇心の強い人であり、島の砂には砂鉄が多く含まれている、そして技術力の高い鍛冶職人がいたというミラクル!鉄砲始まりの物語は、たくさんの奇跡が重なっていたのですね。そして、戦国におけるその後の鉄砲の性能や生産性向上が日本の「技術力」をみがき、いまや日本の最先端技術の粋を集めた宇宙開発の最前線も同じく種子島だということにも、技術大国日本の不思議な歴史のつながりを感じました。

teppou2.jpg<国友鉄砲研究会会長 廣瀬一實(ひろせ かずみ)さん>

♪制作秘話:大河ドラマ「麒麟がくる」でも鉄砲指導をされていた廣瀬一實さんは、番組でご紹介したモミシノ(銃身の内側を研削する道具)をはじめ、道具もほぼ手作りで古式の鉄砲の修繕をされているそうです。「改良心とか探究心なくして、おそらく国友の発展はなかった」という専門家の方のお話がありましたが、御年79歳の廣瀬さんの探究心も負けていない!というのは、番組を制作した笹原恵ディレクターです。廣瀬さんは、国友一貫斎が作った反射望遠鏡の複製を作り、何年も太陽の黒点を観察。しかし、一貫斎が描いたスケッチほどハッキリ見えず、本家の望遠鏡にはかなわないともおっしゃっていたとのこと。「やってみて初めて分かることがたくさんある」と語る廣瀬さんには、時代を越えて技術と探究心が受け継がれているようです。

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番組担当の笹原恵ディレクターは「麒麟がくる」に登場した国友村を見て、この村の鉄砲鍛冶とはどういう人たちだったんだろうと思ったのがきっかけで制作しました。取材にあたっては、無名でも歴史を動かした人たちを取り上げたいという思いがあったとのこと。番組の中では紹介できませんでしたが、本能寺には、あの「本能寺の変」の1か月後に豊臣秀吉から送られた一通の書状がありました。そこには、火薬の原料である煙硝(えんしょう)を用立ててくれたことへのお礼が書かれていたそうです。そこから推測するに、本能寺の執事補である簗瀬城諒さんは「本能寺の変が起こった時も、寺に煙硝が保管されていた可能性があり、織田信長の遺体が見つからなかったのはこの煙硝の爆発が大きかったためではないか」とおっしゃっていたそうです。取材した笹原Dも思いがけない秘話に「へ~!!」と驚嘆したとのこと。とても興味深いお話ですね!!

teppouu4.jpg♪お着物秘話:今回は、ヒストリア初の袴衣装で臨みました。袴を着るのは、大学の卒業式以来!なんだか少し恥ずかしい(笑)。火縄銃に合わせて、カジュアルな組み合わせの着物と袴でした。足元は草履ではなく、編み上げブーツを着用。いつもより歩きやすい衣装に髪型もハーフアップと、気分はすっかり大河ドラマ「八重の桜」の主人公・新島八重だったのですが…お気づきになったでしょうか。実は、冒頭で鉄砲をかまえた時、あまりの重さに腕がプルプルしていたのです…小刻みに震えながら必死に耐える、軟弱者な渡邊八重(´;ω;`)ウゥゥ。当時の方々の体力的・精神的強さを、身をもって感じました。

teppou5.jpg<大阪城の多聞櫓(たもんやぐら)内部>

♪多聞櫓秘話:私の大好きな大阪城の多聞櫓!今回も千田さんに楽しく目からうろこのリポートをしていただき、私自身もワクワクしながら拝見しました。リポート冒頭からたくさんの銃弾を浴びてしまった、千田さん。ご紹介いただいた「鉄砲狭間(さま)」の威力はスゴかったですね!鉄砲が重用されると同時に、お城のつくりも変化していった歴史は、そのテーマだけで番組が一つ出来てしまいそう…って、今回はなんだか長くなりすぎてしまってゴメンナサイ(;´∀`)あ~語り足りない。。。いつか国友鉄砲ミュージアムにも行きたい~!

■ コメント(2)
  • 岡山のオジサン

    2020年10月25日 23時46分

    歴史秘話ヒストリアほぼ全話を視聴しております。録画で視ているのでタイミングがずれていますがごかんべんを。
    渡邊アナの説得力のある語りは番組によくあっていて好感がもてます。他の番組では見受けすることがないので調べてみたら、この番組は関西制作されていたのですね。
    さて10/7の国友鉄砲の放送ですが、袴姿がよくお似合いで新鮮でした。ブログではブーツ着用とのことでしたが、まったく違和感なく気付きませんでした。
    さて当時の技術でどうやって長い銃身に直線の穴を開けたのか想像がつかないのですが、そこには触れられていなかったのが少々消化不良なところでした。
    歳を重ねてから日本の歴史に興味をもった歴史初心者にも、わかりやすく解説されるこの番組にこれからも期待します。

  • みぎわ かこ

    2020年11月03日 16時09分

    遠縁が国友一族です。小さい頃に、鉄砲を見せてもらい、その重さと色に、
    遙むかしの昔話であるはずの戦国時代が蘇ってくるような、おさな心に迫ってくるものを感じました。
    この鉄砲や国友一貫斎の天体を含めた科学性と技術力を近江国で継承することがなかったのは非常に残念です。今の日本の地域創生と同じように、地方で培った技術なども、地域で継承できるような仕組みがあれば、と、歴史から学ぶことはまだまだ沢山あると感じました。