歴史秘話ヒストリア

2020年08月27日 (木)

歴史秘話ヒストリア「あざやかなり首里城」

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今回は、NHKに残る貴重な史料映像を使い、首里城の歴史をひもときました。
在りし日の首里城の姿は、荘厳なたたずまいに、あざやかな色彩。琉球王国時代の美が、まさに結集されていました。

今回の番組を制作したのは、和泉宏一郎ディレクター。和泉ディレクターは、首里城火災の翌日に、番組プロデューサーと首里城をテーマにできないか模索を始めたそうです。というのも、実は和泉ディレクター、今回番組内で紹介した「プロジェクトX 挑戦者たち 炎を見ろ 赤き城の伝説~首里城・執念の親子瓦~」(2002年)を作ったご本人。首里城復元について取材した経験があったからです。

和泉ディレクターは、取材当時の復元プロジェクトのメンバーがどんな気持ちでいらっしゃるのか、とても気になっていたといいます。

そしてヒストリアの取材でそのお一人、沖縄の歴史学者で琉球大学名誉教授の高良倉吉さんと、リモートという形ながら18年ぶりに再会。高良さんは「焼失した直後は意気消沈したが、再建を望む声が大きなものになり、そのことにとても元気づけられた。」と言われ、現在は、再建に向けた実務で忙しくされているとのこと。

番組のインタビューでは「(首里城は)歴史や文化ということが確認できる。それは、過去のためというよりも、現在のこれからのために首里城という形ある文化遺産が必要なんだ。」と答えていらっしゃいました。

首里城の復元完成予定は2026年。

高良さんの、今回のプロジェクトにより多くの人が参加することで「みんなの願いが結集した、より深いハートの入った首里城になっていくと信じている」という言葉が、和泉ディレクターには印象深かったそうです。文化への理解を深め、土地への思いを共有するものとして、首里城は沖縄のシンボルであり続けるのだと、私も高良さんに教わったように思います。

実は首里城火災の当日、私に連絡をくださった千田さん。炎に崩れる城の姿に涙しつつヒストリアで首里城を必ず取り上げなければ…!と、千田さんと私は心を一にしておりました。

今回の番組が実現したことで、千田さんの解説もより熱がこもっていらっしゃったようです!首里城の石垣「亀甲積み」の構造的な面白さ、そして江戸城より200年も早く「桝形の連続体」といえる空間を持つ完成度の高さというお話には、私も取材に立会いながら、うなずきが止まりませんでした…(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)

数年前、念願かなって訪れた首里城。強い日差しの下、朱色に代表されるあざやかな色彩の建物がまぶしかったのを覚えています。城はもちろんのこと、展示物も琉球時代の大変貴重な紅型や、交易品に関する品々など多彩で、目が離せませんでした。庭からソテツ越しに那覇の町並みを眺めていると、ふんわりした南の風が……琉球文化の一端を感じることができた貴重な体験は、私の中で鮮明な記憶として刻まれています。そして、これからも幾度となく思い出しては、沖縄の文化の豊かさを噛みしめたいと思っています。

■ コメント(1)
  • 中嶋正夫

    2020年08月27日 21時48分

    とても興味深くみました。
    久米島の土を探したという話に驚きました。