歴史秘話ヒストリア

2020年03月05日 (木)

歴史秘話ヒストリア「薬師寺 千三百年の祈り 国宝東塔全面解体」

 

 

0304111.jpg

創建からおよそ1300年の薬師寺。建立を目指した天武天皇・持統天皇から、昭和の名僧・高田好胤、そして現在進められている東塔の全面解体修理まで。その歴史を紐解くと、連綿と続いてきた人々の祈りや技術が現代にまで受け継がれているという、奇跡の歴史を感じました。

 

22222.jpg

東塔の内部は、感動の連続でした!

専門家・海野聡さんとの間に写るのは、東塔の中心に立つ「心柱(しんばしら)」。大きさもさることながら、今まで大切に受け継いできた人々の想いが結集した、存在そのものが尊いもののように思われました。さらに、海野さんの案内で部材を細かく見ていくと、一本も無駄にしない!という、工夫がたくさん。法隆寺の回でもご紹介した、職人によるヤリガンナの跡もありましたよ!柱に触れると、ひと削りひと削りが、職人の魂を込めた息遣いのようも感じられます。しっとりとした触覚にも驚いていたところ、「木がまさに生きている証拠なんですよ!」と、海野さんはおっしゃっていました。

33333.jpg

 

人生初めて行った写経。慣れないすずりと格闘し、撮影も忘れて黙々と書き続けること1時間。なんともいえない達成感に満たされました~。一字一字をたどる時間は、仏の教えを通して自分と向き合う時間のようでもありました。ただ、ふと書き終えた自分の字を見返すと、あまりのつたなさに目が点…。一気に現実に引き戻されます(汗)しかし、幾多の困難を乗り越えて薬師寺を守り伝えてきた人々の想いや技術、写経などに訪れる人々の信仰心、そのすべてが薬師寺を形作っているのだ、ということを感じずにはいられませんでした。取材でのひととき、幸せな時間でした。本当にありがとうございました。