歴史秘話ヒストリア

2019年09月18日 (水)

私はなぜ悪女になったのか 最新研究 日野富子

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「悪女」というと、どんな悪いことをしたのかと思いますよね。日野富子は「高利貸しで蓄財に励み、息子を将軍にするために応仁の乱をおこした」ために、悪女と呼ばれたそうです。しかし、本当にそうだったのでしょうか。京で、大名たちにお金を貸したことで財を成した富子。その額、現在の貨幣価値で70億円というのにも驚きですが、実はそのお金を、自分のためではなく、応仁の乱の収束させるため、大名を国へ帰す手助けに使っていたとのこと。男性たちが赴く戦場には行かない代わりに、経済活動で応仁の乱を収めながら、幕府や足利家を支えたなんて、まさに、応仁の乱ゴッドマザーではありませんか!

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日本三大悪女とは、日野富子の他に、北条政子と淀殿を指すそうです。北条政子も淀殿も政治の世界で、ときに男性以上に目立った女性。だからこそ「悪女」と呼ばれやすかったのでしょうか。もともと男性の活躍ばかり語られる日本史が苦手だった私としては、お三方とも、教科書に登場する数少ない女性たちだけに、なんだか寂しい…。むしろ、女性としては、勇気をもらえる方たちのように思います。

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さらに、一度「悪女」と呼ばれるとどうなるのか。歴史学者の呉座勇一さん曰く、「そういう物語がどんどん広まって信じられてしまう」そうです。うう…いつの時代も、お金や権力など、ちょっと秀でた女性のうわさは、広まりやすいのですね。応仁の乱の時代に、ツイッターがあったのなら、日野富子はきっとトレンド入りは確実、炎上していたことでしょう。さらに、うわさ程度だったかもしれない、「応仁記」の欄外に書かれた上皇との不倫が、江戸時代になると、歴史書の本文に記載されてしまう。うわさも一人歩きして、いつしか「史実」となり、後世まで悪く言われる。わわわ!そんな風潮は、今も昔も変わらないのかもしれません。「私を悪女と呼ばないで」そんな日野富子の声が聞こえてくるようでした。

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今回のお着物は、藤色に菊の模様。帯の柄は、正面だけでなく、後ろ姿の表現も見事でした。色づいた紅葉の枝ぶりに、一足早い秋の気配を感じました。そういえば!今週に入ってから、大阪城の木々も少しずつ、赤や黄色に紅葉していているのですよ~。先日、ロケに行った北海道では、紅葉した桜の葉が雨に打たれてはらはら散っておりました。何のテーマのロケかは、またご紹介しますね~^^

  

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