かんさい深掘り

2021年10月13日 (水)

どうなる修学旅行 今度は行けるの?

051013.jpg

子どもたちが楽しみにしている修学旅行。

ことしも新型コロナの感染拡大の影響が及んでいます。

京都市ではおよそ9割の小中学校が延期などにより、まだ修学旅行に行けていません。

子どもたちを修学旅行に行かせてあげることはできるのでしょうか。

 (京都放送局 記者 三崎 由香)

 

修学旅行が2度も延期に

京都市立京都御池中学校も、まだ修学旅行に行けていない学校の一つです。

新型コロナの感染が広がるたびに、修学旅行を予定通り行うか、延期するか、判断を迫られました。

学校が当初、修学旅行を予定していたのは5月上旬でした。

しかし、第4波の時期と重なり、感染者数が高止まりしていたため、10月への延期を決めました。

そして迎えた10月。

緊急事態宣言はようやく解除されましたが、すでに修学旅行の再延期を決めた後でした。

021013.jpg

キャンセル料なども考えると、修学旅行を実施するか延期するか、3週間前の9月中旬に判断する必要があったのです。

感染者数は減少局面にありましたが、それでも連日100人を超えていたことから、再度の延期を決断しました。

011013.jpg

京都御池中学校 山口基之校長

「たとえ半月先であっても“今ここでは行くべきではない”という判断をしました。できるだけバスの乗車人数を減らしてとか、当日も食事を同じ方向向いてとか、いろんなこともちろん想定しながら準備は進めてきたんですけども」

 

かつては沖縄2泊3日だったけど

 修学旅行の時期だけでなく、行き先も悩みはつきません。

 例年の修学旅行は2泊3日で沖縄でしたが、コロナ禍の去年は、バスで行ける距離で野外活動がメインの長野県に変更しました。

 ところがことしは、行き先も含めまったくの白紙です。

 修学旅行の実行委員を務める生徒たちは・・・

071013.jpg「2回目の延期のときは、行きたいという気持ちがちょっとしぼんだ」

「受験が近くなっているから、クラスで『もう、いいやん』って言っている人の気持ちが本音だと思う」

「場所どこになると思う?みたいな『楽しみ』という話題に変えられたら良いのでは」

 

受験勉強とも重なることへの配慮も

すでに2回延期された修学旅行。受験を考えると、最後のタイミングは11月下旬です。

感染対策で座席の間隔を空ける必要があるため、バスの台数も通常の倍の9台が必要になります。

秋の観光シーズンとあって、バスの確保が難航しましたが、なんとか借りられるめどがつきました。

そして、肝心の行き先をどうするか。

条件は、移動時間が短いこと、300人分の宿泊先を予約できること、そして、寒くない場所です。

受験勉強が佳境を迎える時期と重なったため、寒暖差で体調を崩さないようにするためです。

 

気になる行き先は・・・

選択肢が限られる中、ついに修学旅行の行き先が決まりました。

校長が校内放送を使って発表します。

061013.jpg

「11月23日出発。日程は2泊3日で、三重県の伊勢方面になりました」

 行き先は伊勢志摩。鳥羽水族館を中心にしたプランです。

031013.jpg

プラン決定後に開かれた職員会議。まず議題に挙がったのは、コロナ対策です。

教諭

「僕らとしてはなんとか修学旅行に行かせてあげたい。ただ心配に思ってはる保護者からすれば『それは大丈夫なのかな?それやるの?』って。行くにあたって、抑えてやる部分、縮小してやらなあかん部分があるのかな」

 教頭

「感染が怖いっていうかな、そういう意識は絶対あると思うし。どれだけ学校側が楽しさと安心みたいなものを前もって示してあげられるか」

 先生たちは、通常1年かけて行う調査や下見を、半月でこなし、具体的なスケジュールを固めることになりました。

 生徒たちも修学旅行のしおり作りに、すぐに取りかかることになりました。

041013.jpg

京都御池中学校 生徒会長 井村紗也さん

「コロナ禍で、行事とか学校に来て友達に会えることとか、今まで当たり前だと思っていたことが、全然当たり前のことではなくなってしまいました。修学旅行は受験の前に切り替えのスイッチになればと思います。中学生の頃、修学旅行に行けてよかったなって、良い思い出にしたいです」

 

実現できることを信じて

今度こそ、修学旅行へ。

しかし、来月初めの感染状況によっては、また、延期するかどうか判断を迫られる可能性も消えていません。

仮に感染が再拡大した場合、特に中学3年生は受験を控えているので、この先の日程選びは非常に難しくなります。

学校では「次の波が来ないことを願っているが、実現できることを信じて、子どもたちと一緒に頑張っていきたい」としています。

 

 

京都放送局 記者
三崎 由香
業界紙を経て平成22年入局。
“生活者の肌感覚をニュースに”を信条に、現在は京都市政を担当。
午後5時以降は3児の育児に専念。