かんさい深掘り

2021年08月04日 (水)

ボランティアは「恩返し」に東京へ向かった

fukabori210804_1.jpg世界中から集まったアスリートが躍動するオリンピック。
選手の活躍の裏にあるのがボランティアの支えです。
大阪市の男性は、ある感謝の思いを胸に東京へとボランティアに向かいました

(NHK大阪放送局 記者 田辺幹夫)

 

自分を育ててくれたハンドボールに恩返しを


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大阪市西野誠さん(62)。
東京オリンピック・ハンドボール競技会場の国立代々木競技場で、出場選手の案内のほか水やタオルなど備品の補充を担うボランティアです。
7月21日からオリンピックが終わるまで、早い日は朝7時に入り、遅い日は終電ギリギリの午後11時すぎまで活動しています。
オリンピックが始まって1週間ほどたった7月29日、競技場近くで会った西野さんの表情は、充実感に満ちていました。

「最初はわからないことも多く、体力的にもちょっとしんどくて戸惑いましたが、ようやく慣れてきました。世界から来られた選手の方々のお役に、少しでも立てているのならうれしいです。」


fukabori210804_3.jpg大学時代の西野さん 写真中央

西野さんは高校生でハンドボールを始め、大学を卒業して電機メーカーに就職した後もプレーを続けました。
30年以上勤めた会社をおととし定年退職。
第二の人生もハンドボールと共に歩んでいきたいと考えてきた西野さんは、自分を育ててくれたハンドボールに恩返ししたいとオリンピックのボランティアに応募しました。

「サラリーマン生活を無事に終えることができたのは、ハンドボールに『人間力』を高めてもらったからだと思います。そういう意味で、ボランティアへの参加は『人生を支えてもらったハンドボールへの少しばかりの恩返し』なのかもしれません。」

 

国際大会でボランティア経験積むも・・・


fukabori210804_4.jpgくまモンがデザインされたボールを手に

これまでボランティアの経験がなかった西野さんは、2019年に熊本で開かれた国際大会でボランティアに参加するなどオリンピックを見据えて経験を積みました。
しかし、新型コロナの影響で開催は1年延期。
開催か中止か世論が分かれるなか、ワクチン接種のため東京と大阪を自費で往復するなど準備を続けてきました。
感染拡大が続く中で開催されたオリンピック。
いまの自分にできることは、選手たちが力を発揮できるように、しっかりと支えることだと思っています。

「開催の是非について、いろんな意見があるのはよくわかります。それでもとにかくやる限りは一生懸命アスリートのお世話をさせていただいて、気持ちよくコートでパフォーマンスを発揮してもらえるようサポートしたいです。」

 

若い人たちに伝えたいこと


fukabori210804_5.jpg母校で指導にあたる西野さん

「ハンドボールで恩返しをしたい」という思いは、これから社会で活躍する若い世代の育成に向かっています
西野さんは指導者としての資格を取得し、大阪市内にある母校の高校でハンドボール部の指導を手伝っています。
ボランティアに出発する前日も、部員たちにボールを投げるときのちょっとしたコツや心構えなどをきめ細かくアドバイスする姿がありました。
西野さんはオリンピックのあと、パラリンピックのボランティアにも参加する予定で、大会のボランティアを通じて自分が得たものを若い世代に伝えたいと思っています。

「『オリンピックでこんな面白いことがあったよ』と興味を持ってもらえる話ができて、『じゃあ明日も部活をがんばろう』と思ってくれればうれしいです。若い人たちには、将来社会人になったときに頑張っていける『人間力』を養ってほしい。少しでもそれにつながるような話ができればと思っています。」



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