かんさい深掘り

2021年07月26日 (月)

通天閣 金メダルで金色にするはずが・・・

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大阪のシンボル「通天閣」
東京オリンピック中は毎日のように金色に光らせるつもりでしたが、計画はお蔵入りになりました
新型コロナに翻弄される観光業界。
オリンピックをどう見ているのでしょうか。

(大阪拠点放送局 記者 清水大夢 )

 

金色のライトアップは中止に


「日本選手が金メダルを取ったら金色にするはずだったんです」
そう語るのは大阪のシンボル通天閣の運営会社の社長、高井隆光さんです。

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オリンピック期間中はタワーを5色にライトアップし、日本選手が金メダルを獲得すれば金色にするプランを練っていたのです。
メダルラッシュとなれば、毎日のように金色に染まる通天閣が見られたはず・・・。
しかし、新型コロナの感染が収まらない中でのオリンピックに社長はやむなく中止を決めました。

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「大阪から日本全体で盛り上げているよというようなところを表す象徴にしたかったんですけれども、開催という意見と反対という意見がある中、どっちの意見も正しいというか私たちも答えが出せない状況で。今、ライトアップするっていうのは控えておこうということで今回は中止にしました」

 

観光客が激減した新世界


大阪・浪速区の観光名所「新世界」にそびえる通天閣

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コロナ前は多くの外国人観光客たちも“大阪のシンボル”を目指し、休日には1日4000人を超える客が訪れ、タワーに上るエレベーターに列をつくりました。

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オリンピックの際には、さらに多くの外国人観光客が訪れると期待は膨らみました。

「関西空港に着いて大阪を観光したあと東京に向かったり、オリンピックが終わった後に東京から関西に来る外国人観光客をねらっていました。周辺でもホテルの建設が相次ぐなど、大阪も“オリンピック特需”に対して多大な期待を持ってたんです。しかし、これは本当にまったく無くなってしまって。本当に残念というひと言に尽きます」

 

勝者なき五輪


緊急事態宣言で、6月下旬まで展望台の営業を休止していた通天閣。
足元の新世界では、営業時間や酒類の提供時間の短縮要請により、シャッターを下ろしたままの店が少なくありません。

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そうした中で始まるオリンピックについて、高井さんは「勝者なき五輪」という言葉で表現します。

「観光業は耐え忍んで不安な日々を過ごしている。その中でスポーツの祭典であるオリンピックをやっていかねばならないというのは逆の方向というか。
本当は応援して盛り上げたいが、盛り上がって人が動くと感染が拡大する可能性がある。
そうすると我々の我慢が無駄になることにつながってしまう。
無観客開催で経費的にも厳しく感染拡大のリスクもある中『勝者なき東京五輪』になるんじゃないかと思います」

 

ビリケンさんに祈るのは


通天閣で有名なのがビリケンさん
神様であるビリケンさんに、高井社長が祈るのは街のにぎわいを取り戻すことです。

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「通天閣だけじゃ駄目なんですよ、街の魅力っていうのは。街と通天閣どっちも輝いて、1日も早くコロナが収束して元の生活に本当に戻ってほしいなと思ってます。そしてね、もうこの飲食店並びにこの観光業が、1日でも早く復活する日々を本当にビリケンさんに祈っています」

 

万博へ 前を向く


順調に伸びてきた大阪のインバウンド。
3段跳びになぞらえると、コロナ前が「ホップ」、オリンピックが「ステップ」、そして2025年の大阪関西万博で「ジャンプ」するはずだったと高井さんは言います。

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「ステップ(東京オリンピック)で観光客が来なくなってしまったのは本当に悲しいが、ここで『ズコーッ』とこけてしまってはいけない。観光立国「大阪」ということで、新世界・通天閣が旗振り役となって街の活気を取り戻すべく頑張ってPRしていきたい。そして、2025年大阪万博に向けて再度頑張っていきたいなと思います」



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