えりの気象日記

2021年03月02日 (火)

3日は天気回復

きょう2日は近畿地方で春一番が吹いたと、大阪管区気象台から発表がありました。春一番が吹くのは日本海に低気圧があるときです。すると低気圧に向かって、南寄りの風が強まります。南寄りの風は暖かい空気を運んでくるため、気温が高くなります。これらの条件を満たしたときに、気象台から発表があります。

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気象台が春一番のお知らせをするのは、春一番が吹く時期になったという季節の便りであるとともに、災害予防の情報でもあるんです。

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春一番の語源については諸説ありますが、春一番について、地域に伝わる話があります。江戸時代にあたる1859年、今の暦の3月17日に、長崎県五島沖に出漁した漁師が春の強い突風にあい、53人が遭難したそうです。このことから長崎県のある地域では、春のはじめの強い南風を「春一番」と呼ぶようになったそうです。この話があるように、春一番は災害につながることもあるため、気象台でお知らせしているんです。

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きょうは風が強まりましたが、あす3日になると大陸から高気圧が移動してきて、日本付近は高気圧の圏内となる見込みです。それとともに、近畿地方の強い風も収まりそうです。

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豊岡や舞鶴など近畿は明け方まで雪や雨の降るところがありそうですが、午後からは晴れる見込みです。そのほかの各地は、あすは朝から青空が広がり、日中は日ざしがたっぷりと降り注ぐでしょう。花粉が飛びやすくなるため、花粉症の方はお気をつけください。

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※予報は2日午後7時現在のものです

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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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