えりの気象日記

2020年01月14日 (火)

15日 近畿北部は雨や雪

きょう14日の夜は広く雨が降る見込みです。山沿いは雪になるでしょう。あす15日は近畿中部や南部では晴れ間が戻りますが、北部は雨や雪が一日降りやすいでしょう。

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近畿北部の雨や雪の理由は、日本海に出現するJPCZ=日本海寒帯気団集束帯です。〇で囲んだところは、風を表す線が束になっています。ここがJPCZです。風が集まりやすく、その風どうしがぶつかることによって、雨雲や雪雲が発生・発達します。

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帯状に伸びる雨雲や雪雲がJPCZによってできると予想されるものです。近畿北部では山沿いでは雪となり、平地でも雪が混じることがありそうです。ただ、積もるほど降ることはないでしょう。

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こちらはきょうの夕方のレーダーの画像です。高知県に、濃い青色になっている部分がありますね。リング状になっていてブライトバンド現象と呼ばれています。ただ、ここが特に雨が強く降っているというわけではないんです。雪が降っている途中で溶けて雨に変わった部分にレーダーが強く反応することで、こうした現象が生じることがあるんです。秋から冬へと変わる時期や冬から春へと変わる時期にみられることが多く、本格的な雪の季節であるこの時期にみられるのはめずらしいことなんです。

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※予報は14日午後7時現在のものです


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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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