えりの気象日記

2019年10月23日 (水)

24日にかけて天気は下り坂 傘の出番

天気は下り坂へと向かいます。24日朝から雨というところも多いでしょう。日中は雨が降ったりやんだりとなりそうです。夜は広く雨が降る見込みです。出かけるときに降っていなくても、傘は忘れずに持って行くほうがよさそうです。

eri2019102301.jpg

また、あさって25日には、発達した雨雲が近畿地方にかかりそうです。あさって午前中は雨が強まるでしょう。

eri2019102302.jpg

あす24日からあさってにかけての雨の原因は、九州付近に進んでくる低気圧です。また、台風21号も、かかわってきます。台風は湿った空気の塊です。その湿った空気が周囲の風により、低気圧に向かって流れ込むため雨が降り、特にあさっては雨が強まりそうです。

eri2019102303.jpg

台風21号はことし21番目の台風です。ことしは9月に台風の発生数が多く「6」でした。そして、今月は「3」でした。台風は平年でも夏から秋にかけて発生数が多く、台風シーズンと呼ばれるのは7月から10月です。それは海面水温が高い時期だからです。台風のエネルギーは海面水温からの水蒸気です。海面水温が高いほど、受ける水蒸気の量は多くなり、海面水温が26.5度以上で、台風は発生したり発達したりするといわれています。

eri2019102304.jpg

こちらは今月11日の海面水温で、27度以上の範囲に区切っています。その27度以上の範囲が、日本近海まで広がっています。ところがその後、台風19号、20号が相次いで、日本付近へと近づきました。

eri2019102305.jpg

こちらはきのう22日の海面水温です。27度以上の範囲が南に下がっていて、日本近海では水温が下がっているのが分かります。台風19号、さらに台風20号が海水をかき混ぜたため、水温が下がりました。それでも熱帯地域は27度以上の範囲が広がっていて、ここでは台風が発生する可能性もあります。台風21号以降、今のところ、台風発生の予想はありません。発生の可能性があれば今後もお伝えします。

eri2019102306.jpg

※予報は23日午後7時現在のものです


parts21004.jpg

気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


ニュースほっと関西 ホームページ

関西 NEWS WEB

 

 

えりの気象日記

もっと見る

ほっと関西ブログ

もっと見る

ニュースほっと関西 特集・リポート

もっと見る

関西 NEWS WEB

もっと見る