えりの気象日記

2019年09月12日 (木)

暑さは落ち着く見込み ただしつかの間

南東から湿った空気が流れ込むため、あす13日は近畿南部を中心に午前中は雨が降るでしょう。朝の通勤や通学の際には傘が必要になりそうです。局地的に雨雲が発達し、激しい雨の降るおそれがあります。

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この時期、朝晩を中心に聞こえてくる虫の音。なかでもコオロギの「リリリリ」という美しい音色を好まれる方も多いのではないでしょうか。お気づきかもしれませんが、このコオロギの出す音のテンポは、いつも同じ速さではありません。実は気温が関係しているんです。コオロギは羽をこすって音を出しています。気温が高いほど羽の動きが活発になるため、「リリリリリリ」とテンポが速くなり、気温が低いと、動きが遅くなるため、「リーリーリー」とテンポも遅くなるんです。特にこの3日間は、コオロギの音の変化が顕著かもしれません。

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おととい10日は夜でも気温が30度以上ありましたが、きのう11日は午後6時は27度6分、午後9時は26度7分で、おとといよりは気温が低かったんです。さらにきょう12日の午後6時は26度5分と、きのうよりもさらに低くなりました。このあと午後9時には25度くらいまで下がる見込みです。だんだんとコオロギの音のテンポが遅くなっているはずです。それとともに私たちも次第に寝苦しさから解放されて、今夜は昨夜以上に眠りやすくなりそうです。

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日中の暑さもあすは落ち着きます。30度を超えないところもあるでしょう。ただ、それも一時にすぎません。あさって14日以降は、再び夏の暑さがぶり返します。3連休中は35度くらいまで上がるところもあるでしょう。

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その暑さをもたらすのは、日本から南に離れたところにある、熱帯低気圧です。あすまでに台風に発達する見込みです。台風は蒸し暑い空気の塊です。今後、北上が予想され、そうなると近畿地方にも蒸し暑い空気が入ってきます。3連休中は近畿地方への影響はなさそうですが、今後の動きには注意が必要です。

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※予報は12日午後7時現在のものです


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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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