えりの気象日記

2018年07月27日 (金)

台風 28日夜遅くから29日の明け方 最接近!

台風12号はあす28日の夜遅くからあさって29日の明け方にかけて近畿地方に最接近する見込みです。この台風の特徴は2つあります。まず前例のない進路で進んでくること。さらに強い勢力を維持し、上陸しても急速には衰えない見込みだという点です。

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その台風の最新の進路です。北上したあと、西寄りに進路を変えるという異例なコースを進みます。これはきのう26日もお伝えしたように、太平洋高気圧や寒冷渦という低気圧が影響するからです。予想がしにくく、雨が強まるタイミングや風の強さなどが変わる可能性があります。こまめに情報を確認するようにお願いします。

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台風のエネルギー源となるのは、暖かい海面からの水蒸気です。暖かければ暖かいほど水蒸気を受けることができ、発達します。27度以上で台風は勢力を維持するといわれています。日本の南は29度くらいあるんです。その暖かいところを通ってくるため、強い勢力のまま近づく見込みです。さらに一般的に台風は上陸するとエネルギーを補給することができなくなるため、急速に衰えますが、今回は日本列島に近いところまで海面水温が高いため、すぐには衰えず、警戒すべき時間が長くなりそうです。

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雲の様子に午後3時の天気図を重ねたものです。台風の中心よりも北側に雲が広がっています。雨雲も含まれています。

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その雨雲によって、あすの朝には近畿南部を中心に雨が降り出すでしょう。午後になるといったん雨がやむところが多くなりますが、夜になると、大気の状態が非常に不安定になって、局地的に大雨となりそうです。

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最も警戒が必要なのはそのあとです。台風本体の雨雲はあすの夜遅くになると近畿地方にかかってきます。非常に激しい雨の降るおそれがあります。あす夕方からあさっての夕方にかけて降る雨の量は、多いところで200ミリから300ミリと予想されています。地震や記録的な豪雨から日が浅く、災害が起きる危険性が高いです。自治体などから避難の情報が出された場合は、速やかに避難してください。お願いします。

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また台風の接近とともに風が強まり、近畿地方は猛烈な風の吹くところがあるでしょう。瞬間的には50メートルという突風の吹くおそれがあります。また、海上では波が高くなり太平洋側では大しけとなるところがあるでしょう。高波に警戒してください。

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あすの早いうちに家の外にある飛ばされやすいものは、固定したり、家の中にしまったりしておくようにしてください。私も育てている植物が植木鉢ごとひっくり返らないように、家の中に避難させました。停電対策として懐中電灯などを用意したり、大雨に備えて側溝の掃除をしたりすることも大切です。

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※予報は27日午後7時現在のものです



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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
出身地:茨城県日立市
趣味:ヨガ、ランニング、バッティング

 


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