えぇトコ

2023年05月11日 (木)

【行き先情報】街道のにぎわい いまに伝える ~滋賀 草津市~

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今回は、江戸時代の二大街道「東海道」と「中山道」が交わり、大いににぎわった宿場町を巡ります。当時の佇まいを残す、国内最大級の本陣や、旅人も味わったという甘酒やあんこのお餅を味わい、しばし江戸の昔にタイムトリップ。途絶えてしまった街道文化を独自のアイデアで復活させようとする親子も登場。宿場の歴史をつなぐ人々に出会う旅です。

旅人:森脇健児さん & 南野陽子さん

 

追分(おいわけ)道標(どうひょう

eetoko_230511mitisirube.jpg東海道と中山道が分岐合流することを示す“道しるべ”。現代の道路標識がいまも残っています。この場所を描いた浮世絵などもあり、交通の要衝として栄えた当時のにぎわいを想像させます。

【旧街道が交差する地点】
住所:〒525-0034 滋賀県草津市草津1丁目1-14付近

 

草津(くさつ)宿(じゅく)本陣(ほんじん

eetoko_230511honzin.jpg参勤交代の大名や公家だけが泊まることを許された「特別な宿」。現存する本陣の中では国内最大規模で、当時の佇まいがそのまま残されています。大名が門に掲げた宿札や、新選組などの偉人の名前が記された宿帳といった貴重なお宝の数々が展示されています。150年前の忘れ物の中には、新選組の誰かの持ち物とされる「キセル」も。周囲の喧騒を忘れ、江戸時代の旅人に心を寄せるひと時を過ごしました。

【江戸時代の旅人に思いをはせる施設】
草津宿本陣
住所:〒525-0034 滋賀県草津市草津1丁目2-8
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)
電話:077-561-6636
入館料:大人240円 高校・大学生180円 小中学生・65歳以上120円
※展示の内容は定期的に変わるため、紹介したものと同じとは限りません

                               

小汐(おしお)()神社

eetoko_230511omikuzi.jpg中山道を一本脇にそれたところにある神社には、“御神水”と呼ばれる名水があります。江戸時代の旅人も、この湧き水で心と体をうるおし、道中の安全を祈願したといわれています。神様からのご利益を授かろうと、今も汲みに来る人が多いありがたい水で、特別に「コーヒー」を味わいました。さらに、御神水につけると文字が浮かび上がるという「おみくじ」など、水の恵みを満喫しました。

【水みくじが楽しめる神社】
小汐おしお神社
住所:〒525-0032 滋賀県草津市大路2丁目2-33
電話:077-562-0222
※御神水を汲むのは、24時間無料(お参りを忘れずにしてください)
水みくじは一枚200円
※旅人2人が飲んだコーヒーの販売や振る舞いはありません

 

④日本酒&甘酒

eetoko_230511sake.jpgeetoko_230511amazake.jpg水の恵みは東海道側にも。宿場が栄えた頃から続くという酒蔵で味わったのは、うまみの凝縮したフルーティーな「地酒」でした。江戸時代の味に近づけるため、食用米を使ってつくられたもので、びわ湖に注ぐミネラル豊富な伏流水によって“甘くうまい酒”になるといいます。

酒づくりをしていないこの時期だけのとっておきが、自慢の水と米と自家製の麹(こうじ)でつくった絶品の「甘酒」。つくり方は創業当時から変わらないといわれています。飲むと、こうばしい香りとやさしい甘さが口いっぱいに広がります。疲れを癒やし、栄養を補給した旅人に思いをはせていただきました。

【地酒と甘酒を販売している酒蔵】
古川酒造
住所:〒525-0053 滋賀県草津市矢倉1丁目3-33
営業時間:9:30~18:30
定休日:日曜日
電話:077-567-2116
※日本酒・甘酒ともにオンラインでの販売はありません

 

⑤400年以上の歴史をもつ和菓子

eetoko_230511moti.jpgいつの時代も旅の楽しみといえばご当地グルメ。草津では街道の茶屋で大人気だった「姥ケ餅(うばがもち)がいまなお地元で愛され続けています。素朴な甘さの小ぶりなあんこの餅、その形には、乳母が子を大切に育てた愛情が表現されています。地域の人たちに人気だという手作り体験にも挑戦し、伝統の味を楽しみました。

【400年以上の歴史をもつ和菓子を販売するお店】
うばがもちや 本店
住所:〒525-0032 滋賀県草津市大路2丁目13-19
営業時間:9:00~19:00(土日祝は8:30~)
定休日:なし
電話:077-566-2580
※手作り体験は要相談

 

⑥途絶えた歴史を復活させた陶芸工房

eetoko_230511kusatuyaki.jpg江戸時代の一時期、茶屋にあった陶芸の文化を独自のアイデアで復活させたのが「草津焼」。地元でとれる鉄分豊富な土を泥にして器にかけて焼くことで、ザラザラとした質感と独特の光沢が生まれます。末永く続く伝統工芸にしようと取り組む親子に出会いました。

【途絶えた歴史を復活させた陶芸の工房】
淡海(おうみ)陶芸研究所
住所:〒525-0044 滋賀県草津市岡本町686-1
営業時間:10:00~
定休日:不定休
電話:077-563-5934
※陶芸体験は要相談
ギャラリー見学も電話連絡の上、訪ねてください
 

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次回の放送もお楽しみに!

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