えぇトコ

2023年03月09日 (木)

【行き先情報】令和の花咲く!熊野古道 ~和歌山 上富田町~

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今回は、熊野古道・中辺路の入り口近くにあることから「口熊野」と呼ばれる、和歌山県上富田町を旅します。濃厚な甘い香りを放つポンカンを守り残そうと奮闘する家族や、熊野の木にこだわり、新しいモノづくりに挑戦する曲げわっぱ職人。伝統に磨きをかけ、令和に引き継がれた宝物に出会う旅です。

旅人:石井正則さん & 西村知美さん

 

①ポンカン

eetoko_230309ponkan.png山の急斜面でポンカンの収穫をする、射場康介さんと慎一郎さん親子に出会いました。一般的にポンカンは、収穫して食べ頃になるまで貯蔵しますが、射場さん親子は、木の上で完熟させてから収穫します。温暖な気候のもとで栽培されるため、通常より糖度が3~4度高いといいます。上富田のポカポカ陽気が育むポンカンは、1つずつ手でより分け、良い物だけを出荷しています。さらに、そのおいしさを若い人にも知ってほしいと、ポンカンの加工品にもチャレンジしています。ポンカンの皮をたっぷり煮込んだマーマレードや、マーマレードを砂糖の代わりに入れた鶏の炒めもの。代々つくってきたポンカンを、家族みんなで大切に守り残していこうと奮闘する家族の挑戦に触れました。

【番組で紹介した「ポンカン」について】
「ポンカン」の販売は2月末で終了しております
来年1月中頃から販売開始となります

 

②季節野菜・ピザ

saizu_eetoko_230309piza.png地元の野菜にこだわり、自ら野菜を育てる田上太輝さんと妻の有沙さんに出会いました。新鮮な野菜を新鮮なうちに食べてもらいたいと、畑の横の小屋をリノベーションし、イタリア料理店を開いています。この時期、最もおいしいという白カブと、季節の野菜を加えて焼き上げた、農家自慢のピザをごちそうに。家族の和でつないでいく、野菜の里の極上ピザを味わいました。

【「季節野菜ピザ・白カブのポタージュ」が食べられる店】
農家イタリアン sorriso
住所:和歌山県西牟婁郡上富田町市ノ瀬1722-9
電話:電話:0739-34-2846
営業時間:11:00~14:00
定休日:火曜日/第1水曜日
※「白カブのポタージュ」スープは日替わりメニューとなります

                               

③ギョーザ

saizu_eetoko_230309gyo-za.png畑の中にあるギョーザ屋さんを営むのは、岡林大介さん。軽くてヘルシーな味を追求し、ハクサイやタマネギ、ショウガなどの野菜をふんだんに使ったギョーザをつくっています。コロナを機に妻の実家がある癒やしの里で、ギョーザ屋をはじめたのが3年前。古道を行く人も癒やされると評判のギョーザ。忙しい日々ですが、この地で4歳と2歳の子どもと一緒に過ごしていると、岡林さん自身も癒やされるといいます。愛がほとばしる、令和の新ギョーザに旅人も元気をもらいました。

【番組で紹介した「ギョーザ」が購入できる場所】
餃子屋 玲玲
住所:和歌山県西牟婁郡上富田町市ノ瀬1955-3
電話:0739-33-9285
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日・木曜日

 

④曲げわっぱ

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この道60年になる職人、西嶋良雄さんが一から手掛ける、曲げわっぱの弁当箱。熊野のスギやヒノキを使ってつくる弁当箱は、山仕事には欠かせなかったといいます。ごはんの湿気を吸い、木の香りも移るため、弁当がさらにおいしくなるのだそう。曲げわっぱの需要が減った今、西嶋さんは伝統の技を生かしたいと、新しい物づくりに挑戦しています。そのひとつが、曲げわっぱのワインクーラー。断熱性が高いスギは、氷が溶けにくく、表面に水滴が付かないので、テーブルが濡れる心配もありません。西嶋さんは、「わっぱで行けるところまで挑戦したい」といいます。まだまだ曲げる、匠の情熱は尽きません。

【番組で紹介した「曲げわっぱ」に関する問い合わせ先】
西嶋木工
住所:和歌山県西牟婁郡上富田町南紀の台15-18
電話:0739-47-2687
※曲げわっぱの商品の購入に関しては、上記番号にお問い合わせください

 

⑤イチゴ(まりひめ)・クレープ

saizu_eetoko_230309kure-pu.png果物王国・和歌山自慢の逸品が、大ぶりで甘みがあふれると人気のイチゴ「まりひめ」。山本富也さんと、妻の美紀子さん夫婦は、この時期、夜明け前から収穫に追われます。紀南の光を十分に吸収できるよう、温室の天井を低くして中を温暖に保ち、土を高く盛って地熱を蓄えることで、飛び切り甘いイチゴをつくることができるのだそう。そんな農家の知恵の結晶が「イチゴのクレープ」。息子の妻、亜里沙さんがつくるクレープは、出荷に向かない不ぞろいなイチゴがふんだんに入っています。親から受け取る美味をさらに磨く、令和にきらりと光る甘い宝石です。

【番組で紹介した「イチゴクレープ」の店】
LIO Crepe
住所:和歌山県西牟婁郡上富田町生馬1067-1
※営業日は、「LIO Crepe」のインスタグラムをご確認ください
※イチゴのクレープの提供は、12月~4月までとなります
※イチゴ(まりひめ)のみの販売はしておりません

 

⑥そば・サンマずし

saizu_eetoko_230309soba.png山奥の沢沿いにたたずむそば屋さん。店主の木下兼二さんは、お客さんのために、毎朝、山菜を摘むのが日課です。芽吹きの時を迎えたフキノトウに、ヨモギやユキノシタなど、今しかとれないごちそうです。摘んだばかりの山菜を揚げ、熊野の名水でそばをつくる。県外からも通が食べに来るというほどのおいしさです。上富田で育った木下さんは、料理人を志し、15歳で故郷を離れましたが、‟店をやるなら自然が豊かなここしかない” と、62歳の時にはじめて自分の店を開いたのだそう。お客さんがワイワイと言いながら、そばを楽しんでいただける。こんな幸せなことはない、料理人冥利に尽きると言う店主の思いが詰まったそばです。

【「そば・サンマずし」が食べられる場所】
手打ちそば おおみや
住所:和歌山県西牟婁郡上富田町生馬3115-1
電話:0739-47-0139
営業時間:11:00〜13:30 ※売り切れ次第終了
定休日: 火曜日・水曜日
※サンマずし、山菜は季節によって提供できない可能性がございますので、事前にお問い合わせください

 

⑦ケーキ・焼き菓子

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山に囲まれた自然豊かな環境でひっそりと花咲く、木造の小さなお菓子屋さんを見つけました。故郷の古い家を改装し、内装も自分で手掛けたという、吉田裕美さん。この地でとれる果物を使い、ケーキや焼き菓子をつくっています。店頭では週末しか買えない貴重なスイーツが。レモンを刻み、皮も実も一緒に入れて焼いたパウンドケーキや、クリがゴロゴロと入ったパウンドケーキを、特別に店内で食べさせていただきました。陽だまりの中でホッと一息つける、癒やしの空間に大満足です。

【「ケーキ・焼き菓子」が購入できる場所】
山の奥のお菓子屋さん
電話:050-3695-2546
住所:和歌山県西牟婁郡上富田町生馬2951
※店頭販売は土日のみ
営業時間:10:00〜16:00(売り切れ次第終了)
ケーキ・焼き菓子は「山の奥のお菓子屋さん」HPからもご購入いただけます
店頭ではバラ売りでの販売となります

 

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次回の放送もお楽しみに!

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