2021年12月09日 (木)
錦秋の古都!美食を彩る心 ~京都 洛北~
今回は、豊かな大地が残る、京都市街地北部の洛北を巡ります。京都の町中で生まれ育った西川ヘレンさんと、愛娘かの子さんとの親子旅です。
旅人:西川かの子さん & 西川ヘレンさん
旅した場所♪
①すぐき
上賀茂神社の神官が住んでいた社家町、そこで見つけたのが、京の冬の風物詩「すぐき漬」。千枚漬け、柴漬けに並ぶ京都の三大漬物の一つで、「すぐき」というカブをつけたものです。そんなすぐきを育てる農家さんの畑におじゃましました。西を賀茂川、東を高野川に挟まれた三角州の土地で、おいしいすぐきが育つのだそう。生の野菜としては、なかなか手に入らないすぐきを料理に使った、農家ならではの味を堪能しました。
②堀川ごぼう
続いて見つけた旬の実りが「堀川ごぼう」。普通のごぼうより格段に太くて大きい、京の伝統野菜です。収穫まで2年かけることでより太く、風味もよくなると言います。京都の料亭では、中に肉などを詰めた射込みにすることが多い、堀川ごぼう。農家さんは普段からぜいたくにきんぴらでいただいています。毎日朝から晩まで土と格闘し、育て上げた京の伝統野菜に出会いました。
③大徳寺納豆
京都屈指の名刹、大徳寺の参道で美食を支える名物に出会いました。室町時代から大徳寺でつくられてきたという「大徳寺納豆」。納豆菌を使わずに大豆を自然発酵させた保存食です。実に500年以上大徳寺の料理方を務めてきたという老舗の店で、大徳寺納豆を使った精進料理を食べさせてもらいました。少し加えるだけで、おかゆやみそ汁をはじめ、どんな料理にも深みを与えます。500年続く、伝統の大徳寺納豆です。
【番組で紹介した場所】
大徳寺一久
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺下門前町20
電話:075-493-0019
営業時間:【商品販売】9:00〜18:00 【お料理】12:00〜14:00(入店)、16:00〜18:00(入店)
定休日:不定休
※お料理はご予約が必要です。
④和菓子
続いて訪れたのは、知る人ぞ知る和菓子の名店。家族4人、すべて手作業でつくっています。あんをつくらずに仕入れる店も多い中、元となる小豆を手でより分け、良いものだけであんを炊き、こだわりの和菓子をこしらえます。甘さ控えめで上品な味が楽しめる、晩秋の山茶花に見立てた和菓子や、そぼろ状のあんをまとった“きんとん”をいただきました。家族の技と和菓子への愛情が詰まった京都洛北の銘菓に、ほっこり幸せな気持ちになりました。
【番組で紹介した場所】
御倉屋
住所:京都市北区紫竹北大門町78番地
電話:075-492-5948
営業時間:9:00〜18:00
定休日:毎月1日・15日 /8月16日/1月2日・3日
⑤金網
美食あふれる錦秋の古都で、料理に華やかさを添える逸品に出会いました。それは金網、銅などの針金でつくった豆腐すくいや、茶こし、盛り網など、食べるものをおいしく見せる道具たちです。熟練の技が生むやわらかく均一な模様は、機械のように正確でありながら、機械では決して出せない味わいを放ちます。美食を彩る金網の道具です。
【「金網」商品を販売している場所】
高台寺 一念坂 金網つじ
住所:京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町362
電話:075-551-5500
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜日(年末年始休業)
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次回の放送もお楽しみに!