2020年10月28日 (水)
海の京 魚づくし知恵づくし ～京都 宮津市～
今回の舞台は、京都府宮津市。風光明媚な天橋立で知られる宮津湾には、おだやかな海ならではの豊かな幸や、それを生かすための知恵があふれる。舟を木の棒でたたいてとる旬の魚「シノハ」。家の目の前の海でおかずの魚をとる「もんどり漁」。魚のプロがすすめる高級魚ノドグロの食べ方…。魚舞う京都の海辺の魅力を味わい尽くす旅。
旅人：藤岡弘、さん ＆ ゆりやんレトリィバァさん
旅した場所♪
①シノハ
舟屋が立ち並ぶ海沿いで、３歳から漁に出ているという若きベテラン漁師の村上さんに出会いました。棒で舟をたたいて魚を脅かし、網へ追い込む伝統漁にビックリ！かかるのは「シノハ」という小さな魚です。舟屋に戻り、シノハの煮つけをごちそうになりました。10センチという小ささながら、とても濃厚な旨味を持つ魚。その味のとりこになりました。
②ノドグロ
いきのいい魚が並ぶセリ場で、仲買人の佐田野さんに、今が旬だという高級魚のノドグロをごちそうになりました。宮津のノドグロは、網でなく釣って取るため、傷が少なく新鮮。皮についている脂がおいしいというノドグロ。あぶりにすると、よりおいしく食べられます。貴重な旬の味を堪能しました。
【番組で紹介した「季節の魚」が購入できるお店】
株式会社山一水産
住所：京都府宮津市鶴賀2166
電話：0772-25-1014
営業時間：9:00～16:00 定休日：土曜日の午後、日曜日
③黒ちくわ
城下町の風情が残る一角にある、創業100年の練りもの店へ。そこではイワシとアジを骨ごとすりつぶす宮津伝統の「黒ちくわ」が作られていました。魚の風味が強くおいしさたっぷりなうえ、栄養も満点。宮津の人は、一本丸ごとかじるそうです。たくさんとれた魚をいつまでも美味しく食べるための知恵の味に出会いました。
【番組で紹介した「黒ちくわ」が購入できるお店】
（有）廣瀬商店
住所：京都府宮津市漁師1739-2
電話：0772-22-2353
定休日：土曜日、日曜日、祝日
※お問い合わせは、月曜〜金曜（祝日を除く）の12:00～16:00のみ。
④へしこ
藤岡さんも大好物だという「へしこ」を売るお店へ。サバのへしこのあぶりやお茶漬けをいただきました。漬け込むことで、魚の旨味が凝縮されて、口いっぱいにおいしさが広がるのだそう。冷蔵庫のない時代から続く、魚を保存して発酵させおいしくする方法として生まれたへしこ。知恵がつまった味に出会いました。
【番組で紹介した「へしこ」が購入できるお店】
浜文商店
住所：京都府宮津市漁師1615
電話：0772-22-2695
営業時間：8:00～17:00 定休日：日曜日、祝日
お盆、年末・年始はお休みです。
⑤サバの干物
店先で干物をつくっているお店にうかがいました。７人きょうだいだという川村さん。おいしい干物を食べて喜んでほしいと家族と共に働いています。干すことで旨味が増す干物。家族みんなが一番好きな味がサバの干物、秘伝のたまりじょうゆで味をつけて干した、両親が考えた味です。代々受け継がれる海のおいしさと、家族の愛情が口の中いっぱいにしみ渡る宝の味でした。
【番組で紹介した「干物」が購入できるお店】
株式会社やまいち 橋立やまいち
住所：京都府宮津市字溝尻324-1
電話：0772-27-1846
営業時間：9:00～17:00 定休日：元旦
⑥もんどり漁
宮津最北端の大島集落にやってきました。家の目の前の海でおかずをとる「もんどり漁」に同乗させてもらうことに。エサを入れたカゴを沈め、かかった魚をその日のおかずにする、この地伝統の知恵です。もんどりでとれた魚をご自宅でごちそうになりました。宮津の海の幸がこれでもかと食卓に並ぶ中に、とっておきの知恵の味がありました。シイノハと呼ぶ小魚の干物を油で素揚げした後、甘辛く煮詰めタカノツメを加えた「てんじくり」。この辺りでは保存食として常備されている料理です。ピリ辛で、おかずにもおつまみにもぴったりの逸品でした。
【番組で訪れた民泊】
長栄丸
住所：京都府宮津市字大島495
電話：0772-28-0739
営業時間：9:00～20:00 定休日：お盆、正月
※宿泊は1日1組までです。お電話での確認をお願いします。
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次回の放送もお楽しみに！