2020年09月09日 (水)
笑顔が満ちる!太子の楽園 ~大阪 太子町&河南町~
今回は、大阪府の南東部、南河内の太子町と河南町が旅の舞台です。旅人は、八尾出身の天童よしみさんと、吹田育ちの麒麟 田村裕さんです。
こだわりのエサとたっぷりの愛情を注いで極上の卵を育てる養鶏家や、100種類以上の野菜づくりに夢中の農家など、ふるさとの豊かな恵みに感謝し、笑顔と幸せに満ちあふれた人々に出会います!
旅人:天童よしみさん & 麒麟 田村裕さん
旅した場所♪
①ブドウ
大阪の南、奈良との境にある山の斜面でブドウを栽培する、高山さんの畑におじゃましました。収穫していたのは、小さな果粒に強い甘みとさわやかな酸味が詰まった「デラウェア」です。石が多い傾斜地は水はけがよく、良質なブドウが育つのだそう。デラウェア以外にもおいしいブドウがあると、家族で営む直売所に伺いました。朝どれの新鮮でいろいろな品種のブドウが食べられるとあって、多くのお客さんがやってくる人気のブドウ直売所。粒が大きくて果汁たっぷりの巨峰、甘みが強いシャインマスカットなどをいただきました。「人々を笑顔にするブドウをつくりたい」と誇りをもってブドウづくりに励む、高山さんの思いに胸をうたれました。
【番組で紹介した「ブドウ」直売所】
高山果樹園 ぶどう直売所
住所:大阪府南河内郡太子町太子273-3
電話:0721-98-5178
営業時間:9:00~17:00
毎年6月〜9月中旬頃まで営業
※今シーズンの営業は9/5で終了しております。
②万願寺トウガラシ・じゃぜ豆
太子町の推古天皇陵そばに広がる畑で、万願寺トウガラシの収穫をする女性たちに出会いました。古代の天皇が眠る古墳のそばでいい空気を吸うと、健やかな気持ちで畑仕事ができるといいます。そんな女性たちが収穫した野菜を使った、里に伝わる伝統料理「じゃぜ豆」を食べさせてくれることに。ゴボウ、レンコン、にんじんなどの野菜を小さく切り、高野豆腐や黒豆などと一緒に炊いた故郷の味。細かい野菜くずまで無駄にしないようにという先人の知恵が詰まった料理です。昔から変わらず元気に過ごせるのは、この地に眠るみかどたちが見守ってくれているからだという女性たちは、笑顔に満ちあふれていました。
③卵
続いてやってきたのは、河南町の山の上。見晴らしのいい景色が広がる山の上で、カボチャを育てている田中さんに出会いました。実はこのカボチャは、人間が食べるのではなく、鶏のエサ用に育てているのだとか。カボチャをはじめ、鳴門のワカメ、香川県のしょうゆのしぼりかすや、おからなど、10種類以上の食材を混ぜたこだわりたっぷりのエサで元気に育った鶏の卵の味に、旅人は大興奮。庭に鶏を7羽飼ったのがはじまりだったそうですが、良質なエサと水、そして何より山がくれる元気が詰まった卵が評判を呼び、今では1600羽を育てるまでになりました。感動の味を生む山の上の卵は、幸せを運んでくれる最高の美味でした。
【番組で紹介した「卵」について】
タナカファーム
住所:大阪府南河内郡河南町上河内110
電話:0721-93-4105
卵は、下記の道の駅で購入できます。
①道の駅 奥河内くろまろの郷 ②道の駅 しらとりの郷・羽曳野 ③道の駅 ちはやあかさか
④なにわの伝統野菜
清々しい空気が満ちる山里で出会ったのが、野菜づくりの達人・大浦さん。100種類以上の野菜をつくっている大浦さんは、野菜の話題になると夢中になって話が止まりません。そんな膨大な種類の野菜をつくる大浦さんがいま夢中になっている野菜は、摂津の鳥飼(とりかい)で生まれた、鳥飼ナス。大阪で昔から栽培されてきた「なにわの伝統野菜」の一つです。絶えかけていた大阪の伝統的な野菜の美味しさを知ってほしいと盛んに育てています。そんな、なにわの伝統野菜を使った料理をごちそうしてくれました。鳥飼ナスはたっぷりの油で焼き、みそを乗せて田楽に。さらに、かつては勝間(こつま)と呼ばれていた、今の大阪市玉出で作られていた勝間南京(こつまなんきん)のそぼろあんかけや、都島で生まれた毛馬(けま)キュウリのピリ辛炒めなど、色とりどりの伝統野菜をいただきました。食べてくれる人の笑顔のため、少しでもたくさんの野菜をつくりたいと、毎日畑仕事に出ます。豊かな自然の山に抱かれ、野菜を育てる、大浦さんはとても輝いていました。
【番組で紹介した「なにわの伝統野菜」が購入できる場所】
道の駅かなん
住所:大阪府南河内郡河南町神山523-1
電話:0721-90-3911
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次回の放送もお楽しみに!