えぇトコ

2018年07月13日 (金)

なるほどの技 こだわりの味 ~大津・びわ湖畔~ 

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今回は比良・比叡の山裾に広がるびわ湖畔と、その周辺を旅します。母なる湖「びわ湖」にしかない夏のウマイもんを、先人の知恵から生まれたこだわりの技でとる!すくってのぞいて待ち受ける!見たこともないとり方に思わずビックリ!夏到来、びわ湖ならではのをご堪能あれ♪

旅人:高畑淳子さん & 鶴見辰吾さん

旅した場所♪

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①びわ湖の天然ウナギ・アユ

eetoko_180713unagi.jpgびわ湖の漁業の中心として昔から栄えてきた堅田の集落。そこで見つけたのは、なんとびわ湖でとれた天然ウナギ!そんなウナギを狙う漁師さんはこの道50年のベテラン。とり方は「はえ縄漁」。長い縄に仕掛けを吊るしウナギを狙います。その仕掛けの数は実に800本。こうして釣りあげられたウナギは蒲焼きにして食べるのが定番!身がふっくらとし、まさに絶品です♪

さらにもうひとつ、夏のびわ湖と言えばアユ!実はこの時期のアユを獲るためだけの驚きの漁法があります。その名も「沖すくい漁」。高さ3メートルの船上の櫓へのぼり、地元で「まき」と呼ばれるアユの群れを見つけ出します。まきを見つけたら猛スピードで近づき、船首の大きな網で一気にすくいとるのです。まさに大迫力!のダイナミックな漁法です。とれたてのアユは天ぷらやお寿司、夏にピッタリな南蛮漬けに。今だけの夏のごちそうに大満足です♪

 

                               

②堅田の落雁

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漁業が盛んだった堅田には湖上の安全を願って建てられた「浮御堂」があります。湖に突き出したお堂から見渡すびわ湖の景色は、旅人の心を癒やしてくれます。そんな浮御堂に雁が飛ぶ様を描いた落雁は、実はここ堅田で生まれたものなんだとか。今では法事にはかかせないお干菓子「落雁」を作る時に大事なのは、長年使いこんだ木型。なんと100年前から使い続けているのものだと言います。伝統の技が作り出した堅田の宝です。

【番組で紹介した「落雁」を購入できるお店】

金時堂

住所:〒520-0242 滋賀県大津市本堅田2-11-31

電話:077-572-0061

営業時間:9:00~19:00

定休日:毎週火曜日・日曜日午後1時頃~(午前中のみ営業)

                                                 

          

③和邇漁港

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古代から漁が行われてきた和邇の里。ここにもびわ湖の幸がいっぱいです!アユはもちろんワカサギにイサザ、スジエビ!和邇で出会った漁師さんは夜明けとともに出港します。その獲り方はびわ湖ならではの「えり漁」。えりと呼ばれる矢印の形をした巨大な網に魚を誘い込む、いわゆる定置網漁なのだそう。魚の習性をうまく生かした伝統漁法です。そんな漁師さんがこの時期一番ウマイ!と太鼓判を押す魚が「ビワマス」!臭みがまったくなく、お刺身でいただくのが最高の食べ方です。ここでも夏のびわ湖の恵みにふれることができました。

      

                                        

④アユの醤油炊き

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大津市の北側に位置する北小松。そこで出会ったのはせっせと何かをこしらえる3人の女性。実はここ、100年続く醤油炊きのお店。びわ湖で獲れたばかりのアユを昔ながらの味付けで3世代の家族が炊いていました。

醤油の甘辛い香りが製造場に立ち込め食欲をそそらせます。さらに番茶を入れることで臭みを取り、骨までやわらかく炊きあげるのだとか。そうして完成したアユの醤油炊きは食べたらやみつきになってしまうほどの美味しさ♪

びわ湖の旬を最高の技と味で味わう伝統の味です。

【番組で紹介した「アユの醤油炊き」を購入できるお店】

木原食品(有)

住所:〒520-0501 滋賀県大津市北小松474

電話:077-596-0017

営業時間:8:00~17:00 定休日:毎週日曜日

                                          

           

⑤ちそ餅・てんどり

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びわ湖に注ぐ安曇川沿いの里で出会った元気なお母さんたち。持ってきてくれたのは、この里で採れた赤じそやよもぎから作った手作りのお餅。この地ではしそを「ちそ」と呼び、おやつとしてお餅に混ぜて食べるのだそう。

続いてお母さんの案内でおじゃましたのは何やら道具がぎっしりと並べられているお店。見ているだけでもワクワクした気持ちになれます。そんなお店を営むご主人が、これもこの里で採れたどくだみを使ったお茶をふるまってくれました。「てんどり」と呼ばれる昔ながらの茶釜のお湯で淹れたどくだみ茶は、旅人に安らぎを与えてくれます。

豊かな恵みにあふれる山里は工夫に満ちていました。

 【番組で紹介したお店】

ぎゃらりい杣の道(そまのみち)

住所:〒520-0478 滋賀県大津市葛川坂下町273-1

電話:077-599-2524

営業時間:10:30~18:00 定休日:毎週火曜日

 

                                       

⑥クソモツ・ドマン

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昔からの川の暮らしが残る里、町居町。何やら木でできた四角いモノを持った男性と子供たちが…。

その正体は箱めがね。このあたりでは「鏡」と呼びます。昔から伝わるその道具を使って狙うのは「ドマン」というカジカの仲間と「クソモツ」と呼ばれる変な名前の川魚。子供はもちろん大人も時を忘れて魚獲りに没頭!

獲れた魚は煮つけにしていただくのがオススメなんだそう。先人から受け継いできた川の恵みを獲る知恵と工夫。昔の日本が残る里には伝えていきたい技がありました。

                                              

 

⑦明王院

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葛川坊村には知る人ぞ知る穴場のお寺「明王院」があります。千日回峰行をはじめた比叡山の僧「相応和尚」が創建しました。荒行として知られる千日回峰行を行う行者が毎年必ず足を運んで修行するという明王院。

そんな寺を世話し守る男性の先祖は、なんと鬼なんだそう。58代に渡り先祖からの教えを受け入れてきました。変わらない宿命と感謝を忘れない鬼の子孫が守るお寺です。

 【番組で紹介したお寺】

明王院

住所:〒520-0475 滋賀県大津市葛川坊村町155

電話:077-599-2372

拝観時間:9:00~16:00

 

                                         

⑧仰木のお地蔵・棚田

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比叡山の麓にある仰木の集落には、たくさんのお地蔵様があります。

織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちした時に亡くなった人たちの魂を鎮めるため、家々にお地蔵様があるのだそう。この地で出会ったお母さんも先祖から授かったお地蔵様を大切にし、暮らしていました。そんなお母さんが連れて行ってくれたのは高台に作られた棚田。先祖が残してくれた絶景からはびわ湖を見下ろすことができます。

せっかくだからと棚田のそばで採れたウドを揚げた天ぷらと、エンドウ豆と米粉を混ぜて蒸しあげた「豆団子」という今だけの旬の味覚をふるまって下さいました。毎年豊かな恵みを与えてくれる棚田。そんな棚田を作りあげたご先祖様はいつまでもありがたい存在です。

 

                                     

 

担当日記

今回のえぇトコは、これまで何度もおじゃましているびわ湖が旅の舞台。四季折々、色んな表情で私たちを楽しませてくれるびわ湖ですが、夏は格別です。花火や釣りや水遊び、夏休みをびわ湖で過ごした思い出をお持ちの方も多いのでは?

そして夏のびわ湖はまた美味しいものの宝庫!ウナギにゴリにビワマス、びわ湖でしか味わえない美味が出迎えてくれます。中でも夏を彩る魚が「アユ」です。そんなびわ湖の夏のアユを獲るためだけの漁があります、それが沖すくい漁です。

ここだけにしかいない固有種がたくさんいるびわ湖では、他にない伝統漁法が生まれ、伝えられてきました。アユを獲るだけでも時期によって漁法は様々。氷魚と呼ばれる稚魚を獲る「えり漁」、春の小アユを狙う「追いさで漁」や「小糸網漁」。そしてアユが成魚になった夏の2か月間しか行われない漁が、沖すくい漁なのです。

今回、まさに真っ盛りの沖すくい漁を取材したい!と考えた私たち。様々な港を歩いては漁師さんと出会い、撮影のお願いをしたのですが…。「テレビに出るなんて恥ずかしい!」「獲れへんかったらカッコ悪い」「忙しい」。

行く先々で断られ八方塞がり、これは無理かも…、と一時はあきらめかけましたが、最終的には漁師の村河さん親子が引き受けてくださり、無事に船に乗ることができました。間近で見せていただいた沖すくい漁は迫力満点!湖上の勇壮な漁師さんの仕事ぶりを無事撮影することができました。ご協力いただいた村河さん、本当にありがとうございました。

初めて目にした沖すくい漁、アユの魚影を櫓の上から見つけたら猛スピードで近寄り、網で一気にすくい取る豪快な漁です。勇気と経験がモノを言う漁は、短い漁期の間ほぼ休みなく、夜明けから日没まで行われます。そこにあるのは漁師さんの不屈の精神。少しでもいいアユを食卓に届けたいという飽くなき挑戦心です。

夏のびわ湖のアユは小ぶりで柔らかく、爽やかな後味が楽しめます。そんなアユを味わう機会があれば、それはどこで誰がどうやって獲ったのかを聞いてみてください。そこには必ず、びわ湖で活躍する漁師さんの苦労と愛情があるはずです。

美味しいもの、キレイなもの、驚くもの、旅で出会った感動の裏には、その感動を支えている土地の人の力があります。それを知ることが本当に旅をするということなのかもしれません。

担当:吉村

     

      

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次回もお楽しみに!

 

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