えぇトコ

2017年04月29日 (土)

喜び運ぶ まごころの手 ~京都・亀岡~

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保津川が作り出した豊かな盆地、京都・亀岡。

手で感じ、手で確かめ、手で育む。ここは、ありがたき自然の恵みをコツコツ手をかけ磨き上げたの宝庫です。日本一の川下り。人々の感動を1人で支える船大工。神秘の砥石。最高の食材を育み食べる農家。機械でも、パソコンでも作れない、手のみぞ作り出す真心の結晶を訪ねました。

旅人:コロッケさん & 磯山さやかさん

 

旅した場所♪

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①出雲大神宮

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 丹波一のお宮であり縁結び神社としても有名な「出雲大神宮」。

1300年の歴史を誇り、現在の本堂は室町幕府を開いた足利尊氏によって修造されたものだといわれています。昔、この地方で日照りが続いたときに雨乞いをし、雨を降らせたと伝えられるお宮は今でも亀岡の人々の心の拠り所です。境内の隅に湧き出る「真名井の水」は出雲大神宮のご神体である「御陰山」の伏流水。昔から延命長寿の水として亀岡の人々に愛され続けています。

【番組で紹介された出雲大神宮】

住所:〒621-0002 京都府亀岡市千歳町千歳出雲無番地 電話:0771-24-7799

 

②菜の花

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春を象徴する花のひとつ「菜の花」。

地元のお母さんご自慢の菜の花畑は、春の盛りを喜び、鮮やかに黄色く輝いています。もちろん食用の菜の花も絶品!菜の花畑で穫った菜の花の「ゴマ和え」や、お祝い事などの際に作るという菜の花の「ちらし寿司」・・・。

口いっぱいに春のおいしさが広がります。

 

③豆腐

eetoko170429_04_touhu.jpg 京につながる宿場町「馬路」。ここには、手でラッパを鳴らし、町を周るちょっと変わった豆腐屋さんがあります。ラッパの音を聞きつけたお客が豆腐を買いに出る、昔懐かしい風景。大豆一粒一粒と会話をするという豆腐屋さんの繊細な手で作られた豆腐は、きめが細かく甘味があり、味がいいと評判です。

 【豆腐を買える場所】

中澤豆腐店 住所:〒621-0008 京都府亀岡市馬路町市場2-3 電話:0771-23-6055

 

④保津川下り

eetoko170429_05_hotugawakudari.jpg およそ1200年前、丹波の木材を京の都に運ぶために始まったとされる「保津川下り」。そんな保津川下りの船頭さんの手技は、本当にスゴイ!激しい流れや狭い川幅、水の流れ、地形に合わせて力、スピード、タイミングを変えていきます。船を漕ぐ「櫂」を固定するための縄は、船頭さん自らシュロの木の皮ほどいた繊維から、手で一本一本なうことで丈夫ものに仕上げていきます。

 お客さん達の命を預かりながら16キロのコースを漕ぎ続けるたくましい姿。日本一の川下りを支えてきたタコだらけの手は激流をねじ伏せてきた証です。

【保津川下りの予約ができる場所】

住所:〒621-0005 京都府亀岡市保津川下中島2 電話:0771-22-5846

 

⑤船大工

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 100隻以上ある保津川下りの船をたった1人で作っている船大工が亀岡にいます。

保津川下りの舟道具は消耗が激しく、櫂だけでも年間80本以上作るそう。かつて保津川下りの船頭だった山内さん、船頭時代に使いこなした舟道具の感触を頼りに、最高の道具を作ります。厳しい自然に立ち向かう保津川下り。人々の命を守るために日々責任を感じながら、沈まない船、壊れない舟道具を作ります。

 迫力満点の保津川下り。その陰には良い船、良い道具を作るという強い信念を持った匠の手がありました。

 

⑥砥石

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 かつて、良質な石がとれることから、砥石作りが盛んに行われていた亀岡。800年の歴史の中でほとんど取り尽くされ、職人も減り、今ではただ一人だけ残ります。毎日奥深い山に入り、希少な天然砥石を手で堀り、手で磨く土橋さん。日本中、世界中の料理人、大工、居合の達人の気持ちに応えるため、厳しい重労働をこなします。どの面を底にし、どの面を磨くか、それを知っているのは職人の手だけ。悠久の時を超えてきた石にたくましく、かつ繊細に手が命を与える。亀岡の名を世界にとどろかす手があります。

【砥石が買える場所】

砥取家 住所:〒621-0231 京都府亀岡市東本梅町大内上条20 電話:0771-26-2545

 

⑦農家

eetoko170429_03_kameokagyu.jpg  亀岡の河原林という集落を歩いていると、住宅街の中に、牛、鶏、野菜など、さまざまなものを育て、暮らしている農家を見つけました。井上さんの農家です。毎日牛に触れ、会話をし、2年間愛情を目一杯注いで育てあげ、感謝し、食す。忘れ去られた人間本来の姿が伺えます。

 井上さんが育てた牛、卵、野菜を使ったすきやきを頂きました。格別のおいしさと、生命への感謝の気持ちで心が洗われるようでした。

 

担当日記

 なぜ田舎の人は、歳を重ねてもずっといきいきしているのか。

今回、亀岡を訪れるきっかけになったのは、そんなことからでした。

 

1200年の歴史を誇る保津川下りの船頭さん、船大工さん、菜の花をつくるおばあちゃん、牛を育てるおじいちゃん、町のお豆腐屋さん、山奥でただ一人石を掘る砥石職人。

 

職業も年齢も、性別もバラバラの亀岡の人。でも、みなさんに会ってわかりました。必ず直接「手」で触れて、作り、育て、感じ、確かめています。土の感触、水の感触、石の感触、動物・植物たちの感触、日々変化する自然を手で感じ、それに合わせて自分たちの生活リズムを生み出す。機械仕掛け、時計仕掛けの世界では絶対に味わえない感触です。

 

保津川下りの船頭さんは、竿も、櫂を固定する縄も、全て自分で作ります。激流で川幅が狭く、岩が多く、川底も深 い、常に危険を伴う保津川。機械でつくる舟道具に頼ることが怖いんです。頼れるのは自分の手だけ。

 

 出雲大神宮の参道で自分で作った野菜を売る、おばあちゃんグループ。

顔なじみ、初対面なんて関係なし。「漬物食べる?」「コーヒー飲む?」と道行く人全員に話しかける。いつも笑顔で楽しそうです。また、お揃いのエプロンが本当にかわいい!けれどおばあちゃんの手はあかぎれだらけ。凍りつくように冷たい山水で野菜を洗うからです。

 

常に笑顔で、明るく、楽しく。誰とでもすぐ仲良くなってしまう亀岡の人の手は、苦労と努力を物語ります。自然を愛し、動物を愛し、人を愛することは簡単に見えて実はとても難しい。

自分が喜ぶために、人に喜んでもらう。亀岡の人々の手から、優しさと真心を教えてもらいました。

 

担当 堀

 

 

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次回もお楽しみに!