〝番記者〟のつぶやき

2023年02月27日 (月)

虎番のつぶやき「レジェンドからの金言」 ~優勝を知るあの2人から~

沖縄でキャンプを行った阪神
今シーズン18年ぶりの優勝へ向け、2人のOBが臨時コーチとして招かれました。
赤星憲広さん鳥谷敬さん
ともに18年前の優勝を知る2人のレジェンドの金言を胸に、選手たちは鍛錬の日々を送りました。

 

【走塁練習意識改革!】

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      赤星憲広さん

まず、2月4日から3日間指導したのは赤星さん
1年目から5年連続で盗塁王に輝くなどプロ9年間で381個の盗塁をマークし、2003年と2005年のリーグ優勝に大きく貢献しました。
初日の午前中、ベースランニングで伝えたのは練習をするときの意識でした。
4年連続でチームの盗塁数がリーグトップの選手たちに対し、常に先の塁を狙って相手に嫌がられる走塁を目指して、具体的なシーンをイメージしながら練習をするよう伝えました。 

《赤星憲広さん》
「これだけ機動力を意識しているにも関わらず『なんで今行かなかったのかな』という走塁が結構あった。相手に脅威を与える走塁を目指していく中で、練習では走る本数が少ないなか、どういう打球が飛んでどういう走塁をしているのか、惰性ではなくて意識づけをしてほしいと伝えた」

 

【足から戻れ!】

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さらに、個別練習で指導したのは近本光司選手中野拓夢選手など俊足を持ち味とする5人の選手たちです。
一塁ベースからリードをとって、「盗塁か?」と思いきや、一塁に戻る練習を繰り返します。
しかも、手からのヘッドスライディングではなく、足から
ここにミソがありました。

《赤星憲広さん》
「手から戻るのは反応が遅れても戻れる。反応が遅れても戻れる練習をしているといいスタートが切れなくなる。僕が足から戻っていた理由はいい反応をしないと戻れないから。それが結果的にスタートにもいきることがあった」 

いい反応をすることこそが、リードから戻る帰塁と盗塁のスタート、両方につながるという教えでした。

《近本光司選手》
「足で帰塁するやり方や精神的なところを教えてもらえた。オープン戦などでしっかり試していきたい」

 

【WBC代表に伝えたこと】

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赤星さんは今回の臨時コーチを務めるにあたって、あらかじめ一部の選手の動画を見て、直すべきポイントを整理していました。
そのなかの1人、WBC日本代表の中野拓夢選手には、大事な場面で盗塁のスタートを切る際、力んで上半身が起き上がってしまい初速が遅くなっていると指摘。
構えの歩幅を広げるなど力みなくスタートを切る方法を提案しました。 

《中野拓夢選手》
「スタートを切った時に『あまりスピードに乗っていない』と思う時が試合中走っていてもあった。その辺を意識しながらやっていければもう少し盗塁の成功率も上がったり数も増えたりしてくるんじゃないかと思う」

 

【岡田監督最重要視 二遊間の選手たちへ】

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      鳥谷敬さん 

一方、2月9日から3日間指導したのが鳥谷さん
2005年にはショートのレギュラーとしてリーグ優勝に貢献し、守備の名手に贈られるゴールデン・グラブ賞ショートとサードで合わせて5回獲得するなど活躍しました。
阪神を退団した2019年以来、4年ぶりの“古巣復帰”でした。

《鳥谷敬さん》
「岡田さんからは『来るだけでいい』と言われたが、守備を見てほしいということで話をもらった。ファンやマスコミに囲まれてやるのも懐かしい」

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初日の個別練習ではセカンドにコンバートした中野拓夢選手、ショートのレギュラー争い真っただ中の木浪聖也選手小幡竜平選手に徹底指導。
岡田監督も見守るなか、どんな打球でもスムーズに送球につなげるための足の運び方やグラブの動かし方を実演を交えながら教えました。

《鳥谷敬さん》
「前に出たり引いたり、軽く投げたり思いきり投げたりと、いろいろなバリエーションを持つことによって、困ったときに使えるというのが自分の経験上あったので、いろいろな感覚や考え方を持ってほしいと思った。打球が1つ1つ違うのと一緒で、捕り方もそれに合わせて変化していかないといけないので、ただ正面で捕るのではなく、前後の幅をうまく使うなどバリエーションを増やしてほしいと伝えた」

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《木浪聖也選手》
「引き出しをたくさん教えていただけた。限られた時間だったがすごくためになることばかりで、正直、ずっといてほしいと思った。教えてもらったことをその日だけでなく継続することがいちばん大事」

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《小幡竜平選手》
「1つ1つのことばが入ってきてすごく有意義だった。打球に対しての捕球時の角度や前後の幅の合わせ方を細かく教えてくれてすごくわかりやすかった。自然にできるようにもっともっと練習したい」

 

【レジェンドから選手たちへ】

沖縄キャンプは終わり、いよいよ3月。
レジェンド2人から教えを乞うた選手たちは、金言を自分のものにするために仕上げの段階に入ります。 

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《赤星憲広さん》
「生かすも殺すも彼ら次第。基礎作りはある程度できたと思うので実戦で試してみてほしい。『“アレ”(優勝)をするんや』というつもりで強い気持ちを持って臨んでほしい」

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《鳥谷敬さん》
「チームとしては監督も代わってどういう戦い方をするかわからないが、ファンや選手だけでなく球団のスタッフや監督・コーチたちが1年間盛り上がっていくような1年にしてほしい」

 

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(虎番記者:中村拓斗)

 

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