〝番記者〟のつぶやき

2022年05月20日 (金)

虎番のつぶやき~阪神・西純矢投手 3年目で花開いた成長~

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「ことしはやる。」
力強いことばに込めたのは、華々しく活躍する同学年のライバルに負けられないという思いです。
高校卒業から3年プロ初完投勝利を果たした阪神の西純矢投手
改良を重ねてきた新しいフォームで飛躍を遂げようとしています。

【活躍する同学年の選手たち】

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2年前にドラフト1位で入団した西投手。
岡山の創志学園時代には150キロ近いストレートと切れ味鋭いスライダーを持ち味に甲子園で活躍し、ロッテの佐々木朗希投手ヤクルトの奥川恭伸投手、同じく阪神の及川雅貴投手とともに「高校BIG4」と呼ばれました。

2年目の昨シーズンはプロ初先発で初勝利をあげ、先発ローテーション定着を期待されましたが、その後の登板で安定感を欠き、チャンスをつかみきれませんでした。
一方で、同学年の奥川投手先発の一角を担い、ヤクルトの日本一に貢献
佐々木投手ことし4月にプロ野球では28年ぶりとなる完全試合を史上最年少で達成しました。
華々しい活躍を見せる同学年の姿を2軍から見守る中で、ライバルに負けられない気持ちが高まっていました。

(西純矢投手)
「すごく活躍をしているのを見てうれしい気持ちもあるが、自分はまだまだ1軍で結果を残せていないので、早く結果を残していかないといけない。」

【活躍のカギはコントロールの改善】

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1軍で活躍するために、西投手が取り組んできた課題がコントロールの改善でした。
高校時代に帽子を飛ばしながら投げる姿が話題になったように、体全体を使って投げる、いわゆる“力投型”がこれまでのスタイルでした。
しかし、ボールを手から離すリリースポイントがばらついてコントロールが不安定に。
フォアボールが増えるうえに投球数もかさみ、長いイニングを投げきることができませんでした。

そこで改良を重ねてきたのが投球フォーム
1年目にはまず、帽子が落ちる要因にもなっていた首を振る癖を矯正
さらに昨シーズンのオフからは、ボールを投げるときに腕を後ろに引く「テイクバック」という動作を小さくし、むだな動きを抑えてリリースポイントを安定させるように努めてきました。
ことしのキャンプでも重点的に取り組み、手応えをつかんできました。

(西純矢投手)
「大胆にフォームを変えてみて、キャンプで作りあげてきたものが今いい感じになってきている。ストライクゾーンで勝負してバッターに打たせていくイメージで投げている。」

【“最後は自分が1番に!”】

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迎えた5月1日の今シーズン初登板。
コントロールに苦しむかつての姿はありませんでした
序盤から150キロを超えるストレートとキレのある変化球をコントロール良く投げ込み、巨人打線を7回まで1点に抑え、およそ1年ぶりとなる白星をあげました。
さらに5月18日には首位・ヤクルトを相手にプロ初ホームランを打ってみずからを援護し、本業のピッチングでは1つのフォアボールも出さず1点に抑えてプロ初完投勝利を果たしました。

この成長に矢野監督からも「投げっぷりはもともといいが、カウントを有利にできているし、投球テンポもいい」と高い評価を受けた西投手。

3年間で磨いてきたコントロールを持ち味に、ことしこそローテーションに定着し、ロッテの佐々木投手など、同学年のピッチャーに負けない活躍を見せる覚悟です。 

(西純矢投手)
「ずっと負けられないと思っていながら、歯がゆい日々が続いていた。『ことしはやるぞ』と思っているので、ここからもっともっとやっていきたい。本当にみんな活躍しているので、自分もそれに乗っていけるように。最終的には1番になりたい。」

 

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(虎番記者:足立隆門)

 

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