〝番記者〟のつぶやき

2021年05月21日 (金)

虎番のつぶやき~西純矢投手 プロでの成長を見せた初勝利~

hanshin210521_1.jpgプロ野球・阪神の西純矢投手。去年、ドラフト1位で入団した高校卒業2年目のピッチャーが、プロ初登板で初勝利をあげました。
高校時代からの課題だったコントロールを磨いた成果が実を結びました

【“帽子を落とす”で話題に】

hanshin210521_2.jpg西投手は岡山の創志学園時代、2年生エースとして夏の甲子園に出場し、1回戦では150キロ近いストレートと切れ味鋭いスライダーを軸に、16個の三振を奪って完封勝利をおさめました。
岩手・大船渡高校の佐々木朗希投手(現ロッテ)や石川・星稜高校の奥川恭伸投手(現ヤクルト)ら同世代のピッチャーとともに注目を集める一方、全力投球で投げるたびに帽子を落とす姿も話題となりました。

【首振らないフォームに改良】

hanshin210521_3.jpg将来のエース候補としてドラフト1位で入団した西投手。
1年目の昨シーズン、課題にあがったのがコントロールでした。2軍戦では3イニングでフォアボールとデッドボールをあわせて5つ出して、試合を作れない日もありました。先発投手として長いイニングを投げるためにもコントロールの改善が求められたのです。

こうしたときに、アドバイスをくれたのが、去年、2軍で育成コーチだった安藤優也2軍投手コーチでした。
安藤コーチは現役時代、抜群のコントロールを持ち味に先発や中継ぎで活躍し、2回のリーグ優勝にも貢献しました。

コントロールを安定させるため、安藤コーチと一緒に取り組んだのが高校時代に話題となった首を振って投げる癖を矯正することでした。
去年8月からの1か月間は実戦には登板せずに、安藤コーチと一緒に、この癖を直すことに力を入れてきました。
そして、2年目の今シーズン、ついに1軍昇格を果たしました。

(西純矢投手)
「先発投手としてゲームを作ることを意識してコントロールの部分はしっかり意識してやってきました。去年までは2軍で5回までに交代することが多かったですが、今年は6回、7回と投げることができている」

【初勝利は無安打ピッチング】

hanshin210521_4.jpg5月19日のプロ初先発のマウンド。
立ち上がりは緊張から2者連続フォアボールを出し、いきなりピンチを招きましたが、力のあるストレートで中軸を抑えて無失点で切り抜けました。特にヤクルトの5番・オスナ選手にはアウトコースいっぱいの145キロで見逃し三振を奪い、向上させてきたコントロールをみせました。

その後は、「回を追うごとにリラックスできた」とボールをストライクゾーンに集めて打たせて取るピッチング。
帽子を落とす姿はほとんどなく、ヤクルト打線を5回までノーヒットに抑えてプロ初勝利を果たしました。
それでも初のお立ち台では謙虚な姿勢を忘れませんでした。

(西純矢投手)
「本当に運がよかったなと思っています。もっともっとフォアボールを減らして圧倒的なピッチングができるようなピッチャーになります」

課題のコントロールを磨いてプロ初勝利をつかみ取った西投手。
佐々木投手や奥川投手などの同級生に負けじとプロ野球選手として、新たな一歩を踏み出しました。

 

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(虎番記者:足立隆門)

 

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