〝番記者〟のつぶやき

2020年12月23日 (水)

虎番のつぶやき~阪神・矢野監督 10年越しのラストキャッチ~

令和2年11月に行われたプロ野球・阪神の藤川球児投手の引退セレモニー。
球界を代表するストッパーの現役最後のボールを受けたのは、かつてバッテリーを組んだ阪神の矢野監督でした。
矢野監督にとっては10年越しで実現した「戦友」との“ラストキャッチ”になりました。

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【“戦友”を送り出す】

藤川投手がリリーフとして大車輪の活躍を始めた20代半ば、阪神の正捕手を務めていたのが矢野監督でした。
“火の玉ストレート”と呼ばれた剛速球で、最優秀中継ぎや最多セーブのタイトルを次々に獲得した藤川投手を支えたのは矢野監督の強気のリード
平成17年にはリーグ優勝も果たし、バッテリーとして一時代を築きました。
そして、今シーズン、藤川投手の現役引退を監督として見守ったのが、「かつての戦友」、矢野監督でした。

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<矢野監督>
「球児はいちばん食事に行ったピッチャーでもあるし、僕が監督として送り出す立場になるとは思わなかった。さみしさもあるが、こういう形になったことに縁を感じています」

 

【最後の1球を受ける】

hanshin201221_3.jpg藤川投手の引退セレモニーで行われた“ラストピッチ”。キャッチャーを務めたのは矢野監督でした。
藤川投手のいるマウンドに歩み寄り、グラブを渡して固い握手を交わす2人
矢野監督が藤川投手の引退に花を添えているように見えた場面です。しかし、矢野監督はまったく逆の思いを抱いていました。

<矢野監督>
「球児のための場であるにもかかわらず、僕のためにやってくれたんだな」

 

【矢野監督の引退試合で・・・】

hanshin201221_4.jpg話は10年前に行われた矢野監督の引退試合にさかのぼります。
平成22年9月30日、甲子園球場で行われた横浜戦。
2点リードで迎えた9回表、矢野監督はツーアウトから現役最後のマスクをかぶる予定でした。
しかし、抑えの藤川投手が横浜の村田修一選手に逆転スリーランを打たれました。
当時、阪神は優勝争いをくり広げていて、このホームランで矢野監督の出番はなくなりました。
矢野監督は今でも、試合後の藤川投手の姿を鮮明に覚えています。

<矢野監督>
「『家の前で待ってます』という留守電が球児から入っていて。家に戻ると泣きながら出番がなくなってしまったことに対して、申し訳ないと伝えてくれたんです。すごく責任を感じていた」

 

【実現した“ラストキャッチ”】

hanshin201221_5.jpg10年前にできなかった“ラストキャッチ”
矢野監督は、藤川投手が自身の引退セレモニーで“2人の花道”を用意してくれたと感じ、感謝の思いを胸にミットを構えました。
藤川投手から投じられた現役最後の1球は、“火の玉ストレート”・・・ではなく、ゆっくりとした山なりのボール。
10年前と同じ、というわけにはいきませんでしたが、矢野監督は気持ちのこもったボールを大事にミットに収めました。
阪神の一時代を築いたバッテリーの歴史に幕が下りた瞬間でした。

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<矢野監督>
「速いボール投げられたらどうしようってビビっていましたが、ゆっくり投げてくれたんでよかったです。女房役としては、旦那さんが誰かに取られるのは嫌なんでね。最後に本妻のところに戻ってきてくれて、うれしい気持ちで終われました」

 

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(虎番記者:足立隆門)

 

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