2020年06月03日 (水)
虎番のつぶやき 選手たちの社会貢献活動
プロ野球の開幕が6月19日に決まり、いよいよファンが待ち望んだシーズンがやってきます。
阪神の選手たちは試合ができないこの間、練習を続けながらさまざまな社会貢献活動に取り組んできました。
今回はそんな選手たちの取り組みを紹介します。
※写真はすべて球団提供。
■西勇輝投手「4万枚の医療用マスクを寄付」
西投手は、体をはって患者の治療に尽力している医療機関を支援しようと、医療用マスク4万枚を寄付しました。
知り合いの医療関係者からマスクが足りていない現状を聞いて、すぐさま大阪や兵庫の病院などに届けました。
阪神の本拠地がある西宮市の石井登志郎市長は、西投手からのマスクが1万枚届いたことをツイッターで報告。「西選手は患者の診療をしている医療機関への寄贈を希望されているということですので、西選手に代わって、確実に届けさせていただきます!」とコメントしました。
■新外国人ボーア選手「防護服とプリペイドカードを寄付」
新外国人で4番候補のボーア選手は、大阪と兵庫の医療機関へ、防護服とコンビニエンスストアで使用可能なプリペイドカード(総計約100万円)を寄付しました。
ボーア選手は、寄付にあたって以下のようなコメントを出しました。
「誰もが経験したことのない苦しい状況の中で、私たちのために頑張っていただいている医療従事者の方々に向けて自分に何かできることがあるのではないかと思い、防護服とプリペイドカードを寄贈するという形を取らせてもらいました。大きな額ではないですが、少しでも役に立てていただければと思いますし、世界中が元の平穏な日々を取り戻す日が来ることを心から願っています。」
■岩田稔投手
1型糖尿病を患いながらプレーを続ける岩田投手は、自身が設立した「岩田稔基金」が1型糖尿病根治のための研究に使われることが決まり、「患者として、この病気が1日でも早く根治してほしいという思いが強いので、今回こうして自分の冠のついた基金が形となり、研究助成を行うことができたことを大変うれしく思います」とコメントしました。
高校時代に1型糖尿病を発症した岩田投手は、プロ入り後、同じ病気の人を励まそうと患者との交流を積極的に行ってきたほか、NPO法人と「岩田稔基金」を設立し、自分が1勝あげるたびに10万円を寄付してきました。
今回、その基金から400万円が根治のための研究に使われるということです。
■OBの赤星憲広さんはチャリティーマスクで寄付
社会貢献活動の輪は、阪神OBにも広がっています。
現役時代、5年連続セ・リーグの盗塁王に輝くなど活躍した赤星憲広さんは、国内のスポーツメーカーにお願いして、ユニフォーム素材でチャリティーマスクを作りました。マスクの利益は、基金を通じて全額、新型コロナウイルス対策支援団体へ寄付するということです。
(虎番記者:小林達記)